東京都心では、マンション価格がバブル超え。「そんな高いマンションを買えるか……」と思わず悪態をついてしまう水準です。いま、会社員が買える街とは。今回、焦点をあてるのは、東京と神奈川の境にある「多摩境」。
ランキング急上昇「多摩境」…本当に「住みやすい街」なのか? ※画像はイメージです/PIXTA

【関連記事】住みやすい街1位の「川口」…欠点をあげるなら「アクセスの悪さ」か

本当に住みやすい街の第3位「多摩境」…そもそもどんな街?

先日、住宅ローン専門金融機関「ARUHI」が発表した「本当に住みやすい街大賞2022」。1位が神奈川県藤沢市の「辻堂」。2位が埼玉県川口市の「川口」と、結果に対し賛否両論あるでしょうが、多くの人が3位の街を聞いて、頭に疑問符が浮かんだのではないでしょうか。

 

――第3位は「多摩境」です

――えっ、そこはどこ?

 

3位に急上昇ということですが、「多摩境」があるのは東京都町田市。1990年、京王相模原線が「橋本」まで延伸した、その翌年に開業しました。比較的新しい駅ということで、まだ名前も浸透していないのかもしれません。

 

駅があるのは町田市といいましたが、駅から南へ歩くこと10分ほどのところを流れる境川を越えると、神奈川県相模原市。また高度成長期から開発が進められてきた多摩ニュータウンの末端という立地から、その名称が付けられました。

 

改札をでると、区画が大きく、「空が広い」と感じるでしょう。周辺には大規模なマンションが建ち、ニュータウンらしい光景が広がっています。

 

駅北側を走る多摩境通りを東へと10分ほど歩けば、アメリカ生まれのメンバーシップ制のスーパーでまとめ買いが楽しい「コストコ多摩境倉庫店」。その隣にはホームセンター「カインズ」、さらに15分ほどいったら玩具店「トイザらス」。

 

多摩境通りを西へと歩くと、スーパーとドラッグストアの複合施設「コピオ多摩境」や、副業商業施設「MrMax町田多摩境ショッピングセンター」も。さらに来年にはビバホームが運営する商業施設「ビバモール八王子多摩美大前」もオープン予定。隣の「南大沢」にはアウトレットモールもあり、とにかくファミリー層には便利な施設が揃っています。

 

また駅から少し歩いたところに広がるのが「小山内裏公園」。多摩丘陵の雑木林で覆われた広大な公園で、BBQ広場やドッグランも。天然温泉施設も昨年オープンし、休日のレジャーも近隣でOK。ファミリー層のために造られた街といった利便性が支持されているポイントでしょうか。