「白無垢」がまさかの…!? 格調高き装い、“最新の美”に変貌。 写真/『花嫁着付け師という仕事』掲載

花嫁衣裳の代表「白無垢」プロの美技。超絶スタイルに

■もっとも格調高い白無垢をアーティスティックに仕上げる

真っ白な色は邪気を払い、神聖な儀式に臨む際に身につける色とされ、白無垢はいつの時代においても不動の人気を誇るスタイルです。婚礼を祝う列席者の方々にも静かな感動を与え、神前式、仏前式、人前式など、すべての形態で神聖な誓いを叶える衣装です【この記事の写真を見る】

 

生地には鶴や鳳凰、松竹梅など縁起の良い模様が施されているものもあり、同じ白無垢でも、生地の風合いや刺繍によって印象や雰囲気が変わってきます。伝統技術を今に伝える職人たちが丹念につくり上げていますから、その技術を引き立たせつつ、どこかで最新モードを感じさせ、時には軽やかに、時にはドラマティックに響き合う美の世界を表現します。

 

はこせこや懐剣などの小物もすべて白で統一し、日本髪に綿帽子や角隠しと呼ばれる被り物を合わせるのが正式な装いとされますが、私の場合はアーティスティックにつくり上げるのが特徴です。

「美の二等辺三角形」。360度どこからでも美しく。

■ゴールドと白の組み合わせが白無垢の格式と気品を忘れない

花嫁姿は360度どこからも美しく見えるように意識して着付けます。

 

特に、後ろ姿は盲点になりやすいので、あえて鶴の刺繍が絵画のごとく映るように衣紋を美しく抜きます。白無垢の素材は天然の絹を用いた「正絹」が伝統的です。上品な光沢があり、光の角度で美しい印象に。

 

美の二等辺三角形

 

天然ならではのやや生成り色も日本人の肌になじみます。横から見る姿は頭からバストトップまでが「美の二等辺三角形」をつくるようにバランスを取ります。そのため、いつでもヘアと着物はトータルで考えることを心得ておいてください。

 

 

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杉山 幸恵

着付け師・和装スタイリスト・和婚プランナー

着付け師・和装スタイリスト・和婚プランナー 

奈良県出身。着付け師歴35年のキャリアの中で、一般女性から著名人・女優まで、のべ1万件以上の実績を誇り、近年は、TV CMや雑誌でのスタイリング・着付けに関しても定評がある。

野村證券株式会社でOLを経験後、着付け教室で着付けを修得し、講師・着付け師のキャリアを積む。独立後、さらに着付け技術を研究し「現場で即戦力となる着付け師を育てる」ことを目的としたカリキュラムのスクールを開講。2007年に株式会社アントワープブライダルを設立。

現在は「晴れの日の上質」をコンセプトに、年間600件以上の一般着付け・婚礼着付け、ウェディングプロデュースを手掛ける。また、着付け師・ヘアメイクスタッフの派遣、着付け師育成スクールを行うかたわら、他業種などへ「顧客コミュニケーション」セミナーを実施。

2013年~2019年、90年以上の歴史ある邸宅で、大人ウェディングを叶える会場「ラッセンブリ広尾」を運営。2021年から国内外向け『ジャパニーズウェディング展』の動画(朝日新聞)にも登場。

著者紹介

連載花嫁着付け師という仕事~晴れ舞台を彩る、ワンランク上の「着付け師」に

※本連載は、杉山幸恵氏の著書『花嫁着付け師という仕事』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

花嫁着付け師という仕事

花嫁着付け師という仕事

杉山 幸恵

幻冬舎MC

ラクな婚礼の現場はひとつもない。厳しい環境こそが自分を成長させてくれる! 前作「着付け師という仕事」から10年。今作では、杉山幸恵オリジナルの黄金バランスから創られる「花嫁スタイルのトレンドと変革」を伝授。目か…

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