AIに取って代わられない人間の育成を目的として、日本の教育は変化のさなかにあります。高校では2020年から「古典研究」「理数研究」と「探求」のついた科目が新設されました。この改革のさきがけとなったのが大学入試です。数年前までとはガラッと変わった「大学や将来で求められる力」について、教育ジャーナリストの中曽根陽子氏が解説します。 ※本記事は、書籍『成功する子は「やりたいこと」を見つけている』(青春出版社)より一部を抜粋・再編集したものです。
早稲田大学「AO・推薦入学者」を“全体の6割”へ…今、教育界に起きている「変化」 (※写真はイメージです/PIXTA)

世界各国の有名大学の授業を「インターネットで受けられるサービス」

さらに、新型コロナウイルスの影響で大学の授業がオンライン化されたことによって、大学に行く意味までも問い直されています。

 

すでにインターネットを通じて無料で世界各国の有名大学の授業を受けることができる、MOOCs(ムークス)というサービスもあり、英語ができて自分の学びたいことがある子は、どんどん世界のトップクラスの先生から学んでいるのです。

 

 

大学卒という学歴を求めて大学に行くというのも一つの考え方ですが、これからは、そこで何をしたいのか、何を得たいのかが曖昧なままだと、入学してからドロップアウトしてしまう可能性がますます高くなるのではないでしょうか。

 

自分は「何が好きか・何がしたいか・何ができるか」を探究していくことが、結果的に、将来の道を開くことにつながる時代になってきたことは間違いありません。

 

 

中曽根 陽子

マザークエスト 代表/教育ジャーナリスト