(※写真はイメージです/PIXTA)

近年、食物アレルギーと診断される子どもが増えていると、きづ川クリニックの小児科医、米田真紀子先生はいいます。日本ではおよそ10人に1人の子どもに食物アレルギーの疑いがある一方、はっきりとした原因はいまだ解明されていません。場合によっては意識障害や血圧低下など、命の危険もある食物アレルギーについて、米田先生に話を聞きました。

食物アレルギーを疑ったら、まずは専門医に相談

乳児や小さい子供の場合は、疑わしい食品を摂取することで強いアレルギー症状が出てしまい、危険を伴うことがあるため、外来では「離乳食が始まるまでに検査しておきたい」や「きょうだいが食物アレルギーなので心配で」といった、アレルギーの血液検査を希望する保護者が時折来ます。

 

ただ、その子自体に食物アレルギーのリスクがない場合には、検査をお断りしています。

 

決して検査が面倒くさいのではなく、「症状が出てから血液検査をして食物アレルギーと診断する、ということが大前提なので、血液検査が陽性だからといって、必ずしも食物アレルギーであるとは言えない」ということをしっかり説明するようにしています。

 

このように、食物アレルギーの診断は、一筋縄ではいかない場合も多く、さらに確定診断されるとその後のフォローアップも比較的長期にわたることが多いです。

 

もしも我が子が食物アレルギーかな? と思うようなことがあったら、まずは専門医に相談するのが一番です。

 

 

米田 真紀子

小児科医

医療法人 啓信会きづ川クリニック

 

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