オードリー・タンの母、李雅卿氏が創設した学校「種子学苑」。子どもたちは、何を学び、いつ休むかを自分で決める自主学習を行います。ここでは、学苑に通う生徒の保護者から寄せられた悩み・質問に、同氏が答えていきます。 ※本連載は書籍『子どもを伸ばす接し方』(KADOKAWA)より一部を抜粋・編集したものです。
「母に愛されて育った一人息子」が“周りから嫌われてしまった”ワケ ※画像はイメージです/PIXTA

「人に好きになってもらえる子」を育てたいなら

子どもが公共の場で大声をあげたり、他人のものを触ったり、周りの備品を壊したり、駄々をこねたり、ふざけたりするのを放っておいて、もっともらしく「子どもの意思を尊重している」と言う親をよく目にします。実は、これも子どもを無視しているのと同じです。

 

子育てと学校作りに格闘した教育者が自らも悩んだ数々の質問に答えます!

親は子どもの要求に自分の心を傾け、子どもが世の中と適切な関係を築くため、子どもに手を差し伸べる存在であってほしいと思います。そうでないと、人に尊敬され、好きになってもらえる子を育てるのは難しいでしょう。

 

たった一人の子どもですから、あなたは龍龍が嫌われ者になることを望まないはずです。だから私は真剣に考えた結果、この手紙を書きました。どうか怒らないでください。

 

 

李 雅卿(リー・ヤーチン)

種子学苑 創立者