洗練されたビジネス英語メールについて、ビジネス英語研修会社Q-Leap代表取締役社長・浅場眞紀子氏が解説。 ※本記事は、書籍『英文Eメールハンドブック』(アルク)より一部を抜粋、再編集したものです。
「取り急ぎご連絡まで」…英語ではどう書く?英文メールの「締め方」 (※写真はイメージです/PIXTA)

プライベート向きや「取り急ぎ…」などの特殊な表現

②プライベート向きの表現

 

Warmest:カジュアルな印象で、emotionを感じます。

 

Warmly:友人や同僚などによく使います。

 

Take care:友人や社内の同僚への個人的なメールに使います。

 

Thanks!:顔の見えないEメールでは、「!」をどのようなトーンで解釈するかは読み手にゆだねられます。依頼のメールの結辞に使うと、「やっといてね、よろしく!」といったニュアンスになる可能性もあるので要注意です。誤解を避けるには、Thank you!(よろしくお願いします!)と you をきちんと入れるといいでしょう。

 

Cheers:一時期よく見掛けましたが、現在はそれほどでもないようです。

 

CiaoまたはCiao Ciao:たまに見掛けますが少々おどけた感じです。

 

Love:友人や家族など、プライベートに限った方がいいでしょう。

 

Lots of Love:Love と同じです。

 

XOXO:Kiss-Hug-Kiss-Hug を表すものなのでプライベート限定です。

 

③やや特殊なもの

 

In haste:「取り急ぎ…」の意味で、急いで書いたメールの結辞に使われます。

 

Rushing:時間がないときに急いで書いたメールの結辞として使われます。要点のみに絞った返事であること、スペルミスなどを見直していないので難点のあるメールかもしれないことなどを相手に伝えるものです。

 

;-)(顔文字):顔文字の発達した日本では信じられないくらい原始的な顔文字です。メッセージに感情表現を足して伝えたいときに付ける程度なら、友人や同僚の間では使えるでしょう。

 

Sent from my iPhone:自分の使っているデバイス(この場合はiPhone)から送られたことを示す自動のsign-offです。個人的な好みになりますが、簡潔に要点のみを送信する場合やタイプミスなどの口実になるから使うという人もいます。

 

自分の名前のみ:よく見掛けます。頻繁にやり取りする相手であれば、sign-off自体を省略することも問題ありません。

 

何も書かない:これもよく見掛けます。自分の名前はそもそも送信者の欄にあるので、それすら省略しようと思えば何も書かないのもありです。ただし、初めてメールを送る相手の場合にはきちんとsign-offを付けた方がいいでしょう。

 

④メールよりレター向きのもの

 

Yours truly:かなりあらたまった印象になります。

 

Sincerely yours:主にレターで使われる結辞です。