ストレス社会で増加している「男性の更年期障害(LOH症候群)」 (※写真はイメージです/PIXTA)

テストステロン(男性ホルモン)が急激に減少することで起こる男性の更年期障害(LOH症候群)。コロナ禍によるストレス等を背景に増加しているといいます。今回、東京国際クリニックの院長である高橋通氏が、LOH症候群に関する症状および治療、予防方法を解説します。

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40歳以上は要注意…更年期障害は男性も発症する

「最近どうも疲れやすい」「仕事に集中できない」「1日中だるい」「イライラすることが多い」「性欲がない」このような声を40歳代以上の男性からよく伺います。

 

これらは不定愁訴(ふていしゅうそ)と呼ばれ、更年期障害の症状の特徴とぴったりと符合します。

 

従来は「更年期障害」と聞くと閉経前後の女性の疾患と思われがちでした。しかし最近では男性にも同様の更年期障害があることが少しずつ分かってきました。早い方は40歳代から始まる様々な症状のある症候群です。

多彩な症状

テストステロン(男性ホルモン)が減少すると様々な症状が発現します。

 

■テストステロンの減少により発現する症状

・うつ症状
・内臓脂肪の増加
・性欲減退
・朝の勃起回数減少
・骨粗しょう症

 

この他にも不眠、肩こり、筋力低下、頻尿、筋肉痛などもあり、さらに女性の場合と同じく、ほてり、のぼせ、手足の冷え、多汗なども挙げられています。

 

また、テストステロン減少により全疾患での死亡率、心血管系疾患の死亡率、がんによる死亡率も高くなるという報告もあります。加えてテストステロンと転倒の相関を見た研究では、テストステロンの減少で転倒しやすくなると結論づけています。

LOH症候群が発症する原因となるもの

ヒトは様々なホルモンのバランスによって生きています。性ホルモンもまた然りです。

 

若い頃には十分にあった男性ホルモン(テストステロン)も加齢と共に徐々に減少していきます[図表1]。

 

体内でテストステロンを作り出す機能も加齢と共に衰え、ホルモンバランスが崩れて様々な症状となって現れるのです。

 

[図表1]加齢によって減少するホルモン
[図表1]加齢によって減少するホルモン

 

また、ストレスや環境からの影響も考えられます。

 

東京国際クリニック(医科) 院長

医学博士/循環器科専門医/総合内科専門医/抗加齢医療専門医/人間ドック認定医/医師会認定産業医
1994年筑波大学医学専門学群卒業。1994年から2004年まで国立国際医療研究センター病院に勤務し、2008年東京大学大学院にて博士号を取得。2015年より東京国際クリニックの院長となる。生命の源である心臓。その循環器の専門医として、また、救命医療で培った経験を活かし、「命を守る」人間ドックを推進している。

著者紹介

連載現役医師が解説!様々な「カラダの不調」への対処法

※本記事は、最先端の「自分磨き」を提供するウェルネスメディア『KARADAs』から転載したものです。

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