計画的な人はFXに向いている
ここまでが「データを重視する人がFXに向いている」という話ですが、ここからは「計画的な人がFXに向いている話」をしていきましょう。
FXをギャンブルと同じような感覚で実践する人が多いですが、FXは投資なので正しい知識と経験が必要になります。投資というのは基本的に「長期的に元金をプラスにする」という目的で運用されますが、ギャンブルの場合は「短期的な勝敗」しか考えていません。
FXで安定してプラスにしていくことができる人は月単位や年単位での計画ができる人です。これは、長期的な計画を立てることによって短期的な損失に固執しなくなるというメリットがあります。
FXで初心者が陥りがちなミスとして「いつまでも損切ができない」ということが挙げられるので、短期的な損失をキチンと認めることができれば長期的なプラスになるという計画を立てるのが大切です。
FXを短期的に考えてしまうとプロでもマイナスになることは多いです。そのため、プロトレーダーは基本的に年単位での収支として考えて、さらに5年先や10年先の計画をする人が多くなっています。
初心者の頃は5年先どころか1年先を考えるのも難しいかもしれませんが、現在の自分の資金で1年後にはどれくらいの資産を築いていたいのか考えることから始めると良いでしょう。
失敗を振り返り分析できる人はFXに向いている
FX取引では常に失敗と成功の繰り返しとなります。これはプロでもアマチュアでも同じですが、プロは失敗したことをキチンと分析するところがアマチュアとは異なるポイントです。
日本でも古来より「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という言葉がありますが、これは「勝つときは理由や原因が分からずに勝つこともあるが、負けるときは負けるべくして負ける」ということです。今は亡き、元・楽天イーグルスの監督だった「故・野村克也」さんの座右の銘でもあります。
たとえばの話ですが、100回のエントリーをして成功と失敗が半々の50勝50敗だったとします。この場合に、勝ちの50回に関しては無視をしても構いません。
もちろん、分析できるのなら勝ちのパターンを分析することで「自分が勝ちやすいタイミング」を理論的に解析することができるので、同じようなパターンになった時に勝つ確率が高まるということになるでしょう。
肝心なのは、負けの50回を分析するということになっていて、50回の負けのうち10回が似たようなパターンで負けていたとします。この際の負け方を細かく分析することで、次からは同じパターンの時にエントリーをすることが無くなります。逆に考えれば、この負けた時に買いポジションでエントリーをしたのなら今度は売りポジションでエントリーをすれば負けを勝ちに転じさせることができるということです。
このように、自分の負け方をキチンと分析することによって負けをトントンにするだけではなく、プラスにすることもできますので、FXに向いているのは「自分の負けから逃げずに分析ができる人」となります。
■まとめ
今回はFXに向いている人と向いていない人の特徴について紹介しました。
FXに向いていないと紹介されてショックを受けた人も多いかもしれませんが、FXに向いている・向いていないというのは性格的な分類ではなく、考え方が異なるという部分が大きいです。
性格に関わる部分ならば変えるのに大きな労力と多くの時間を必要としますが、考え方に関しては、きっかけが1つあれば変えることもできます。
もしもこの記事を読んでいる方が、「FXで勝てるようになりたい」と考えていて、今までは上記で紹介したような「FXに向いていないタイプ」だったとしても、これから変わっていけば何の問題もありません。