会社に依存せず、自分自身のキャリアを開拓していく手段として「転職」が一般化してきています。本記事では、人材会社を経営する福山敦士氏が、自身の経験から採用側の面接官はどのような基準で「この人いいな」「この人嫌だな」という判断を下しているのか解説していきます。※本連載は、福山敦士氏著『新しい転職面接の教科書~「最強の内定」を手に入れる!』(大和書房)を一部抜粋・再編集したものです。
転職の面接で「好かれる人」と「嫌われる人」の決定的な違い

面接官が嫌がる求職者に共通している3つの特徴とは

■これダメです…すっぽかす、迷う、権利を奪いにくる

 

初歩的なことになりますが、面接でのNG例をいくつか紹介できればと思います。

 

(1)すっぽかす

 

何の連絡もなく面接をすっぽかすという人というのは、実際います。これは単にその会社から内定が出ない以上にまずい行為なので絶対に避けるべきです。

 

つまり、履歴書を先にもらっていてすっぽかされたりすると、名前もわかっていますし、今その人がいる会社に知り合いなどがいた場合は、不穏な噂が広まる原因にもなります。

 

特に業界内異動の場合は、礼儀を通さないと自分の首を絞めることになります。現職のまま転職活動をすること自体は悪くありませんが、筋が通る形で進めたほうが後々自分を守ります。

 

(2)迷いながら面接に来る

 

これもたまにあります。「私はこの先どうしたらいいでしょうか」というスタンスで来られても面接官は困ります。

 

面接官も貴重な時間を割いていますから、「入りたいです」という前提で臨まないと、建設的な話になりません。「この先のキャリアをどうするか迷ってます」だと双方にとって時間のムダになります。

 

(3)最初から権利を取りに来る

 

またよくあるのが、「副業できますか」「休みはどれくらいありますか」と権利を取りに来る質問を面接の前半にしてしまう例です。

 

確認した方がいいことではありますが、最初にそれを持ってくると相手がどう思うかを考えた方がいいということです。面接官からしたら、権利を奪い取ろうとして来ている感じがするので単純に不快感があります。

 

求職者としては価値の提供に来ているというスタンスが求められます。これは、転職面接ではなく、友人や家族関係に置き換えればすぐわかる話です。

 

■アドバイス…「面接」と名のつく会は公式の選考の場です