いまやSNSはすっかり身近な存在となりました。しかし、SNSの利用傾向から、個人の性格や考え方まで見て取れるということを、皆さんはあまり意識していないようです。心理学の専門家である目白大学名誉教授、渋谷昌三氏が解説します。※本記事は『相手の心が9割わかる 大人のブラック心理学』(日本文芸社)より一部を抜粋・再編集したものです。
SNSのプロフィール写真1枚で、相手の性格・心理はここまでわかる! ※画像はイメージです/PIXTA

毎日SNSにシェアしている人は、ウワサが大好き

●話を盛る、秘密を暴露する可能性も…

 

次から次へと生まれる新しいSNS。周囲の人に先駆けて早い段階ではじめる人や、いろいろなSNSをしている人は積極性があり、新しいことに挑戦する意欲がある人です。同時に、誰かとつながりたい、コミュニケーションを取りたいと願う親和性が高い人といえるでしょう。さらに、毎日のように、またはいろいろなSNSにマメに投稿し、見た人からの反応を気にする人。これはみんなに認められたいという承認欲求の高さ、場合によっては自己顕示欲の表れです。

 

普通の生活をしていれば、人にぜひ知らせたいというようなことが毎日起きるわけでもないでしょう。そうなると「何を食べた」「どこに行った」「テレビを見てこう思った」などという、自分の行動や思考の報告、つまり日記のような投稿が多くなるのも当然です。よっぽど仲のよい友人なら「よかったね」「大変だったね」などという反応があっても、普通に読む側からすれば「ふーん」で終わりです。

 

それではあまり注目が集められなくても仕方ありません。承認欲求が高まると、もっと注目を集めたくなります。すると話を盛ったり、裏話や隠し事、暴露ネタなどの人の興味をひきそうな話題を探したりするようになります。

 

こういう人の周りにいると、自分もネタにされるリスクがあります。「自分は普通の人間だから大丈夫」と思っていても、SNS上に共通の知人や友人がいれば、自分から発信しない人のネタですから新鮮味があることも。さらに話を盛られて面白おかしく仕立てられることだってあり得ます。

 

●発信にはリスクがともなう

 

SNSはコミュニケーション。つまり相手がいます。顔を見て話せる知り合いだけでなく、世界中の見ず知らずの人とつながれる。それは自分とまったく違う思考、まったく違うスタンスの相手ともつながるということです。どんな人が自分の投稿を読んでいるか、自分のメッセージを受け取っているかわからないということです。

 

顔が見えないからこそ、それを忘れがちになるのがSNSの怖いところ。身体的なパーソナルスペースは遠いのに、心理的なパーソナルスペースがどこまでも近くなれます。毎日何かしらをシェアしている人は、世界中の見知らぬ人々に自分や周囲のことを発信しています。それはSNS上のパーソナルスペースをせばめること。懐に入られているということになります。

 

うまくいっている時はよいけれど、ひとたびトラブルが起きると、その距離感の近さが大きな破壊力になります。個人的な事柄を含めたシェアに積極的な人に対しては、自分のことをあまり知らせないことをおすすめします。

 

【親和欲求が強い人・弱い人の特徴とは?】

 

 ★親和欲求の強い人★ 

 

仲よしグループと群れたがる

他人の賛同をよく求める

自分の意見に反する人へ強く拒否反応する

評価を受ける面では不安になる

電話やメール、手紙が大好き

SNS にハマりすぎている

既読スルーに強いショックを受ける

 

 ★親和欲求の弱い人★ 

 

マイペースで孤独に強い

他人への興味が薄い

SNSもあまりしていない

人の目をあまり気にしない

 

◆大人のブラック心理テク◆

現実の人間関係でしないことはしない