SNSの写真…間接的な自慢をするのは面倒くさい人!?
●投稿の原動力は自己承認欲求
SNSの中身は、当然のことながら、本人の意見や気持ちが明らかになっている部分です。しかし、ここにも無意識に本音が出たり、隠したはずの気持ちや行動が表れたりすることがあります。
もともと本当のことだけを書き、本音だけを投稿しているのであれば、投稿の内容がそのまま、その人を表すことになります。とはいえ、実際に人と接する時にすべて本音のままではなく、必要に応じてその場その場でいろいろな自分を使い分けているはずです。誰にも見せない日記などではなく、人に公表するコミュニケーションツールである限り、見せたい自分を投影したり、ある程度内容を盛ったり飾ったりするのは当然です。
ともすると自己主張や自己実現の場として、さりげなく自慢をする場になっている人もいるはずです。「いいね!」がほしい。ほめられたい。そういう自己承認欲求が投稿の原動力になることが多いからです。
そこから、もっと目立ちたい。カリスマと呼ばれたい。そうどんどんエスカレートしていくのがSNSの世界です。実際にフォロワーと会うわけでなく、画面の中だけで完結するために歯止めがきかなくなってしまうのです。自己承認欲求が過剰になると、フォロワー数を買ってまで、自分が人気であるよう、注目を集めているように見せることさえ起こります。
●投稿のテーマに気持ちが表れる
料理や子どもの写真を投稿する人は多いものです。自分が関わったものを通して自分の価値を認めてほしいと思っています。食べ歩きの投稿の場合、客観的な紹介レポートになっていれば、より読まれることを気にしています。自分の気持ちだけでなく、誰かの役に立ちたいという気持ちの表れでしょう。「そば」などとテーマを決めて1点集中型の人は凝り性。コレクター気質でもあるので「いいね!」やほめるコメントを喜びます。一人旅や一人飲みの様子を公開する人は、一人でも楽しく、コミュニケーションにも意欲的というバランスのよさを感じさせます。
ちょっと面倒なのが、間接的に自慢する投稿。カフェでケーキセットを撮影している中に映り込んだ本人の指に人気の高価な指輪が光っているというようなケースです。実際は指輪を自慢したい。でも自慢と思われたくない。こういうテクニックは、すでにネットの世界の人々には見抜かれています。自慢したいのであれば、明るく「これいいでしょ」と投稿したほうが、好感度が上がるのではないでしょうか。
【人の欲求には5段階ある】
SNSで「いいね」と言われたいのは、下の5つのうち上2つの精神的な欲求が働いているから。
◆大人のブラック心理テク◆
相手が投稿で見せる気持ちをうかがい知ろう