子どもに苦手を克服してほしいあまり、親はつい短所を指摘してしまいがち。しかし「短所口撃」には重大な誤りが…。教育評論家の石田勝紀氏が解説します。 ※本記事は、書籍『子どもの長所を伸ばす5つの習慣』(集英社)より一部を抜粋・再編集したものです。
子育てに大間違いはある…「短所口撃」が子どもの才能をつぶすワケ ※画像はイメージです/PIXTA

自己肯定感の高さが「幸せな人生」を生むメカニズム

自己肯定感が高い子どもは、

 

●進んで勉強ができる

●自分の意見をきちんと伝えられる

●むやみに傷つかない

●人にも自分にも寛容(やさしい)

●失敗をおそれない

●無用ないさかいをしない…

 

などなどの「よいところ」がたくさんあります。

 

自分を信頼できるのと同時に、他人のことや、自分をとりまく世界のことも信じられるため、協調性が高く、おのずと物事を楽観的に考えるクセがついています。

 

多くの経験を通して、失敗に対して耐性ができており、進んで挑戦を楽しみます。こうして、トライ&エラーを繰り返しながら、成功のチャンスを広げていくのです。

 

自己肯定感が高い子どもは「幸せな人生を自分でつかむ土台」ができているのです。子どもの自己肯定感を高める方法については、拙著『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』(集英社刊)に詳しく書いていますので、ぜひご一読ください。

 

さて、話は少し変わります。

 

2020年春から、新型コロナウイルス感染症が世界中を席巻(せっけん)し、だれもが想定しない災禍のなかで生きていかざるを得なくなりました。

 

コロナがもたらしたある種の強制的な社会の変化は、世界情勢や経済の流れのみならず、私たちの生活そのもの、意識をも大きく変容させ続けています。

 

混乱する状況下で、いくつもの新しいルールや仕組みが試され、淘汰を重ねながら生き残る個人や組織が評価されることになるでしょう。

 

もちろん教育の世界でも、授業や講義のリモート化、試験のオンライン化など、目まぐるしい変革が起きています。

 

ポストコロナの世界は、われわれが体験したことのない未曽有の空間になることは容易に想像ができます。

 

21世紀に入ってすでに20年が過ぎ、教育や子育てのメソッドは徐々に変化してきました。しかしそのゆるやかな変化は、コロナ禍により想定外のスピードで進み、これまでなかった常識へ着地するでしょう。いや、何を以って着地となるのかさえわかりません。

 

ただひとつ確かなことは、ポストコロナの時代に求められるのは、大量生産、大量消費の時代に重宝された「人と同じであること」ではないということです。