株の信用取引において、同じ銘柄の信用買いと信用売りの両方を行うことを、「両建て」といいます。今回は株式会社ソーシャルインベストメントでトレーダーとして活躍する川合一啓氏が、「両建て」が株式投資において必勝法となり得るのか、考えていきます。
リスク回避しながらリターンを狙う「両建て」は株式投資の必勝法か? ※画像はイメージです/PIXTA

結論!株取引に必勝法はありません

株式投資をする人が肝に銘じておくべきことは、「必勝法などない」ということではないでしょうか。

 

証券会社は各種の手数料を稼ぐのがビジネスモデルですので、投資家はそれを支払う必要があります。そして時に、それが多額になることもあります。

 

また、もし必勝法のようなものがあっても、それはみんなに真似されるでしょうから、やがて必勝法ではなくなるでしょう。

 

売買の価格差で儲けるのが株式投資であり、そしてみんながそれを狙っているのですから、誰かが必ず儲かる手法などない、と思っておくのがよいはずです。

 

どんなに優れた投資家でも、失敗、すなわち損失を被る売買をします。勝つか負けるかは確率的なものであり、いかに勝率の高い取引をするか、いかに賭ける金額をコントロールして負けたときの傷口を小さくするか、などが勝負の分かれ目になるのではないでしょうか。

 

■まとめ

両建て手法も必勝法にはならない

 

同銘柄で信用買いと信用売りの両方を行い、リスクヘッジをしつつリターンを狙う手法を、「両建て」といいます。

 

一見必勝法のように見える両建てですが、取引のための諸費用が大きくなることと、株価が思うように上下しないこともあることから、やはり落とし穴があるといえます。

 

株式投資をする人はやはり、「必勝法などない」ということを肝に銘じておいた方がよいのではないでしょうか。

 

 

株式会社ソーシャルインベストメント

取締役CTO

川合 一啓

 

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