マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏や元プロ野球選手のイチロー氏のように、その分野で圧倒的な成果を出した人は、なぜ成功を収めることができたのでしょうか? そこには、「1万時間の法則」という共通点があるとされています。詳しく見ていきます。※本連載は、金川顕教氏の著書『年収1億円の神ルール10』(ポプラ社)より一部を抜粋・再編集したものです。
なぜビル・ゲイツやイチローは成功を収めたのか…「1万時間の法則」 (※写真はイメージです/PIXTA)

「1万時間の法則」は、「3年」を基準にする

1万時間が成果を生むとお話をしましたが、1日1時間の習慣では、30年近くかかってしまいます。

 

そこで筆者は、3年を基準にしています。なぜ3年かというと、1日10時間行えば、1ヵ月で300時間、1年で3600時間、3年間で1万時間を超えることになるからです。受験勉強も、高3の1年間と浪人の2年間で、3年。公認会計士試験も3年間の勉強で合格をしました。

 

起業に関しても、3年ごとに新しいことをやるようにしています。起業1年目から3年目までは個人で動き、3年目から6年目はチームを作り、会社を7社立ち上げオーナーとなりました。そして、7年目からは出版を始めました。出版は3年半続けていますが、その傍らで、現在は書籍の解説動画「YouTube図書館」を開設し、YouTuberを始めました。

「プロセス」を楽しめば、結果はあとから付いてくる

人は何か物事を始めると、すぐに結果を求めがちですが、1週間や2週間の継続で、簡単に結果が出るようなものはそうそうありません。

 

続けている間は、すぐに結果は出なくても、「学んでいる」とか、「成長していればいい」という考え方が大切です。まずはプロセスを大事にすることです。

 

現在、ほとんどの人は、何かをしようとする時、常に目的ありきになっています。例えば、公認会計士試験の勉強をする時、その目的は、もちろん公認会計試験に合格することです。しかし、合格できなければ最悪なのかといえば、そうではありません。

 

もちろん試験に合格することは大事ですが、そもそも勉強そのものを好きになれば、日々継続もできるし、結果もついてくると思います。

 

他にも、YouTubeをやっていて、再生回数を気にしている人が非常にたくさんいます。筆者も、もちろん「YouTube図書館」の動画の再生回数が伸びればうれしいですが、それは結果論です。筆者は、読書したり、要約したり、人に内容を教えるというプロセスを楽しむようにしています。

 

しかし、多くの人は、このプロセスを楽しめていません。例えば営業成績を上げるために営業トークやプレゼン力を上げる本を読んだり、学んだりすると思いますが、それは、単なる手段です。

 

本来は、人と話すのが大好きとか、お客様から悩み相談を聞いて答えるのが好きとか、コミュニケーションというプロセスを楽しんだほうが、営業成績は絶対に伸びるのです。

 

金川 顕教

公認会計士