結果を出すために不可欠な「1万時間の法則」とは?
志の高い人、結果を出している人たちは、どれくらいの時間を、その物事に費やしているでしょうか。
『天才!成功する人々の法則』(講談社)という本で、著者のマルコム・グラッドウェルは、サッカー選手、音楽家、小説家、経営者など、さまざまな分野でプロになった人、世界的なレベルになった人は、例外なく1万時間の練習期間があったと指摘しています。これがいわゆる「1万時間の法則」と呼ばれるものです。
成功するためには、日々の努力による「習慣力」が大切
では実際、成功している人は、具体的にどれくらいの時間を費やしているのでしょうか。
ビートルズは売れていない時に1日8時間以上ライブをしていました。その回数は、1200回以上だそうです。
ビル・ゲイツは初期のコンピュータでゲーム作りに没頭して、中学2年から大学中退まで、1万時間以上の時間をゲームのプログラミングに使っていました。その時に使っていたベーシック言語が、マイクロソフト誕生のきっかけになったというわけです。
Appleコンピュータ第1号を作ったスティーブ・ウォズニアックは、幼少期から無線機を組み立てるのが好きで、そこから自作のコンピュータを作りたいと、Appleコンピュータを作ったのです。
イチロー選手は小学3年生から中学3年生までの7年間、1年間に363日、バッティングセンターで毎日200球以上の打撃練習をしていました。なぜ365日ではなかったかというと、年末年始の2日間は、バッティングセンターが休みだったからです。
サイバーエージェントの藤田晋さんは、21世紀を代表する会社を作るという目標を掲げて、毎日終電まで働いて、土日も夏休みも正月も働き続けていました。食事は自動販売機のパンのみだったそうです。そうやって1年間で粗利5000万円の数字を出し伝説となりました。
AKB48のプロデューサーの秋元康さんは、1日19時間仕事しているそうです。秋元さんは、どこから仕事でどこからが仕事でないかという境目がなく、食事をしていても、常に何かネタになることはないかと考えたり、脚本に何か使えないかと考えながらお酒を飲んだりしているとか。
結局、寝ている時間以外は、全て仕事のことを考えているわけです。つまり、成功とは一朝一夕で得られるものではなく、日々の努力、習慣力が大切なのです。
目標をどこに定め、どれくらいやらなければいけないかは、人それぞれですが、周りと差をつけるとか、圧倒的な生き抜く力を身に付けるには、量と継続、つまり習慣力が非常に重要なのです。