香港の新しい金融機関であるニッポン・ウェルス(NWB:Nippon Wealth Limited, a Restricted Licence Bank)は、本年3月に第1回投資フォーラムを香港にて開催した。一般投資家を対象とした同フォーラムには日本および香港より多くの参加者が集まり、アジアのみならず世界中の投資家が注目する国際金融都市「香港」に対する関心の高さが窺えた。本稿では、同投資フォーラムの概要を2回に分けて紹介したい。今回は投資フォーラム2日目、3日目のセッション内容を中心にお伝えする。

ベトナム、中国などの現地情報・分析も多数

第4セッションはドラゴンキャピタルの浜田健二氏より、改革が続くベトナム市場の魅力について講演。ドラゴンキャピタル社は、上場株式保有ではベトナム政府に次ぐ保有残高があるとのことで、同社ならではのベトナムの将来への詳細で鋭い分析が説明された。

 

 

第5セッションはウイントンキャピタルアジアリミテッドの赤石玲奈氏より、マネージド・フューチャーズ戦略一般についての概要を、一般投資家にも分かりやすいよう説明がなされた。

 

第6セッションでは、中国の北京、上海、香港、大連の4大都市にて数多くの購読者を持つ日本語フリーマガジンを発行するGMO Concierge Ltd (チャイナコンシェルジュ)の大西正也CEOが、中国での自らの豊富な経験と見識から得られた「本当の中国」と「3つのビジネスチャンス」について語った。

 

2日目の講演はこれにて終了し、その後参加者は手配のバスにて香港の最大観光地ビクトリア・ピーク(山頂)にある夕食会場「カフェ・デコ」に移動。アートデコスタイルの広々とした空間で選りすぐりのディナーを堪能しつつ各自で歓談を楽しんだ。

第2回「投資フォーラム」は2016年7月に開催予定

最終日となる3日目は、計3セッションを開催。第7セッションとして、TMFアドバイザーの福島美咲マネジャーからはオフショア法人設立とそのメリットについて、オフショア設立の具体例やクライアント数、グローバル拠点などを紹介しつつ講義が行われた。

 

第8セッションは、プライスウォーターハウスクーパースの田中里和シニアマネジャーが香港での株式上場に関する基本的ルールと日系企業に生じがちな課題について講演し、株式上場の目的や香港株式取引所への上場の意義などについての詳細が説明された。

 

最後の第9セッションでは、NWBの長谷川建一取締役兼COOが2016年グローバルマーケットの注目点について語り、本フォーラムの閉会となった。

 

本投資フォーラムの出席者は、マイナス金利になったのを機に海外に目を向けるようになったという会社経営者、少子高齢化が進む日本の経済に不安を感じオフショアファンド投資に興味を持った会社員、香港での現地法人設立を検討している会社経営者、海外投資に関する知識を深める必要性を感じて出席した税理士やファイナンシャルプランナーなど、様々だ。

 

個々で理由は異なるであろうが、現在の日本人の海外投資熱におそらく共通しているのは、「過去数年の為替相場の急変動、増加の一途をたどる日本の債務残高、少子高齢化などを背景に、国際分散投資の重要性が認識され始めた(NWBの長谷川建一・取締役兼COO)」という点であろう。

 

 

3月のNWB投資フォーラムの成功を受け、7月14日(木)から16日(土)の3日間で第2回NWB投資フォーラムが開催されることになった。第2回目は更に規模を拡大し、アジアを舞台にして活躍する第一線の専門家が講師陣に名を連ねる予定だ。香港を中心とする世界の経済・金融事情、投資先として今後注目の国や地域について情報を得たい方は、この機会にNWBに問い合わせをしてみてはいかがだろうか。

当記事の記載内容は情報の提供および学習を目的としたものであり、運用は必ずご自身の責任と判断によって行ってください。また、当記事に基づいて運用した場合の投資結果については、NWBおよび幻冬舎グループはいかなる責任も負いかねます。

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