2021年度の医学部入試は、「大学入試センター試験から大学入試共通テストへの変更」「新型コロナウイルス感染症対策による日程の変更」など変動要因が少なくありません。本連載では、これまでに4500人以上もの受験生を医学部合格へと導いた予備校講師・可児良友氏の著書『2022年度用 「医学部受験」を決めたらまず読む本 ―志望校決定から学習計画の立て方まで』(時事通信社)の中から一部を抜粋し、医学部合格に至る「効率のいい道筋」を紹介します。最終回は、医学部受験生の保護者の役割について解説します。

子供を信じ切ることが大切

特に医学部入試の場合、保護者の過度な期待は受験生のプレッシャーになるので、一歩離れて「陰ながら応援しているよ」という態度のほうが、本人にとっては勉強に集中しやすいですし、そのほうが親に信頼されていると思うでしょう。あれこれ細かいことにまで口出しするのではなく、何も言わないほうが「信じてくれているのだ」と思いやすいのです。

 

保護者が100%子供の味方になるのは当たり前です。ですから、模試の成績が悪かったり、ストレスが溜まってイライラしていたりして、合格に向けてあまり良くない状況だとしても、すべてを前向きに受け止めてください。模試の成績を見て保護者が不安になると、その不安な気持ちはすぐに子供に伝わります。その結果、子供が不安になって勉強が手につかなくなったり、模試の成績を見てがっかりして、テストが怖くなるということになるので、保護者はあまり細かいことは気にせず、「たまたま悪かっただけだから大丈夫だよ」などと、軽く受け流すぐらいが良いようです。

 

子供の話をしっかり傾聴することも大事です。子供が話している最中でも、間違った方向に進まないようにアドバイスをしたくなるものですが、最後まで話を聞いてあげることが、本人の自信にもつながります。また、話を聞いてもらえたことで本人も自ら考えるようになり、自分のことは自分で決めるようになるのです。

 

医学部入試は、誰かに言われたからではなく、自分の意志で医学部に行くと決めることが大事です。実際の入試では、「合格する」と自分を信じている受験生しか合格しません。保護者の影響は非常に大きいですから、保護者が諦めたら本人も諦めてしまいます。ですから、どんな状況でも保護者は子供を信じ切ることです。

 

子供が受験するとなると、保護者としてさまざまな心配ごとや悩みが出てきます。今はインターネット上にいろいろな情報が溢れています。参考になるものも多いのですが、口コミ情報にはデマみたいな受験情報も含まれています。それに保護者が振り回されることは避けたいものです。子供の受験に関して困ったことや相談したいことがあれば、高校の先生や予備校のアドバイザーに相談してみてください。

 

 

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2023年度用 「医学部受験」を決めたらまず読む本

2023年度用 「医学部受験」を決めたらまず読む本

可児 良友

時事通信社

大学入試共通テスト実施2年目に当たる2022年度の医学部入試は、引き続き新型コロナウイルス感染症対策なども注意が必要です。 本書では、15年間で6,944人を合格させた、医系専門予備校合格実績No.1の「メディカルラボ」のカ…

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