中学受験専門塾の著名講師が、難関中学入試に頻出する「地理」のポイントをわかりやすく解説! 軽妙な筆致で書かれた各県の魅力や特徴を読み進めれば、自然と知識が身につきます。本記事では、福岡県、佐賀県を紹介。※本記事は、『合格する地理の授業 47都道府県編』(実務教育出版)から抜粋・再編集したものです。

 

 ●綿織物とゴム工業が有名な久留米市 

 

福岡県でもう1つ覚えておきたいのは、久留米(くるめ)市です。久留米と言えば、久留米がすりという綿織物(めんおりもの)が有名です。ゴムの生産でも知られています。

 

たとえば、ゴムを使ったものには、タイヤや輪ゴムなど、いろいろありますね。じつは久留米には、ブリヂストンという会社があることも有名です。創業者は石橋さん。英語にすると、石はストーン、橋はブリッジ。ブリッジ、ストーンをつなげてブリヂストン。創業者の名前が社名の由来だったのです。

 

▲福岡県
▲福岡県

 

 ●福岡県は自動車工業も発展している 

 

余裕があれば覚えておいてほしい都市も、紹介します。

 

北九州市の南には、苅田町(かんだまち)という町があります。苅田町では自動車工業がさかんで、日産自動車やトヨタ自動車の工場も設置されています。

 

もう1つ、福岡県で自動車工業が発展している市は、内陸にある宮若(みやわか)市というところです。ここには、トヨタ自動車の工場があります。

 

このように、福岡県が自動車工業でもにぎわっているということは、頭に入れておいてもいいでしょう。

 

近年は、アジア向けの自動車工場が九州に増えていることから、九州のことをカーアイランドと呼ぶこともあります。

 

 ●筑紫平野は稲作も小麦の生産もさかん 

 

続いて川や平野、農業を見ていきましょう。

 

福岡県と佐賀県との県境を流れて、有明海(ありあけかい)に注ぐのは筑後川(ちくごがわ)です。福岡県と佐賀県に広がっているのは筑紫(つくし)平野です。同じ「筑」という漢字を使っていますが、川は「ちくご」、平野は「つくし」。読み方を間違えないように気をつけましょう。

 

筑紫平野は「九州の穀倉(こくそう)地帯」と呼ばれることがあります。稲作もさかんですし、小麦の生産も行われています。小麦の生産量は北海道がダントツ1位ですが、福岡県や佐賀県も上位に食い込んでいます。

 

春から夏は米、秋から冬は小麦といったように、1年に2つの作物を栽培(さいばい)する二毛作(にもうさく)が行われているのです。

 

筑紫平野と言えば、かつてクリークと呼ばれる網(あみ)の目のような水路がたくさん見られましたが、現在は用水路も発達したので減ってきています。

 

▲網の目のようなクリーク
▲網の目のようなクリーク

 

最後に紹介しておきたいのは、「あまおう」です。

 

まい、るい、おきい、まい」の意味を持ついちごのブランドです。福岡県は、栃木県に次いでいちごの生産量が2位となっています。できれば覚えましょう。

 

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中学受験 「だから、そうなのか!」とガツンとわかる 合格する地理の授業 47都道府県編

中学受験 「だから、そうなのか!」とガツンとわかる 合格する地理の授業 47都道府県編

松本 亘正

実務教育出版

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