為替
先週の豪ドルの対円レートは大幅に下落しました。欧州における新型コロナ感染再拡大に伴う新たな制限措置発表や、世界の大手銀行によるマネーロンダリング(資金洗浄)疑惑に関する報道などからリスク回避的な動きが強まり、景気に敏感な資源国通貨である豪ドルが売られました。また、豪州において追加的な金融緩和期待が高まったこともあり、週間を通して豪ドルの対円レートは大幅に下落しました。
金利
先週の豪州3年国債利回りは、大幅に低下しました。主要各国の国債利回りは、欧州を中心に新型コロナの感染が再拡大したため世界経済の先行きに対する懸念が強まり、概ね低下しました。豪州では豪州準備銀行(RBA)のデベル副総裁による講演会での踏み込んだ発言などから追加的な金融緩和期待が一気に高まり、豪州3年国債利回りは大幅に低下(国債価格は上昇)しました。
株式
先週の豪州株式は、上昇しました。欧州における新型コロナの感染再拡大に伴う行動制限再強化の動きから、世界経済の先行きに対する懸念が強まり、主要市場の株価は概ね下落しました。一方、豪州では新型コロナ感染再拡大が収束しつつあることや、積極的な金融・財政政策の拡充に対する期待が高まったことなどから、豪州株式は上昇しました。
リート
先週の豪州リート指数は、多少上昇しました。欧州を中心とした新型コロナ感染再拡大によるリスク回避的な動きから、グローバルリート指数は下落しました。一方、豪州では主要な地区におけるロックダウン(都市封鎖)の再実施が奏功し、新型コロナの新規感染数が大幅に減少しています。豪州債券利回りが大幅に低下(債券価格は上昇)し、豪州株式が上昇したことから、豪州のリート指数は多少上昇しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2020年9月21日~9月25日のオーストラリアマーケット動向』を参照)。
(2020年9月29日)