世界の「投信マネー」(2020年6月)

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

全体の流入超過額はMMFの流出で縮小

■6月の投信マネーは全体で+378億ドル(5月+1,438億ドル)と流入超過額が縮小しました。「MMF」が▲764億ドル(同+916億ドル)となったことが主因です。ただ、内訳をみると「債券」は+1,071億ドル(同+651億ドル)と流入が加速しました。一方、「金」などを含む「オルタナ」は+98億ドル(同+146億ドル)、「バランス」は▲19億ドル(同▲13億ドル)でした。「株式」は▲8億ドルと前月の▲262億ドルから流出超過額が大きく減少しました。

 

(注)EPFRグローバル:米国に本社を置く金融商品の調査会社。2020年5月末現在37.1兆ドル規模の世界のファンドの資金フローデータを持つ。データは2019年1月2日~2020年7月8日。週次ベース。2019年1月からの累計。  (出所)EPFRグローバルのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
投信の資金フロー (注)EPFRグローバル:米国に本社を置く金融商品の調査会社。2020年5月末現在37.1兆ドル規模の世界のファンドの資金フローデータを持つ。データは2019年1月2日~2020年7月8日。週次ベース。2019年1月からの累計。
(出所)EPFRグローバルのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

債券ファンドは米国クレジットへの流入継続

■債券ファンドは「米国」への流入が続いています。特に「投資適格社債」、「ハイ・イールド社債」といったクレジットファンドへの流入が顕著です。米連邦準備制度理事会(FRB)が個別企業の社債購入を開始したことなどから安心感が広がっています。

 

(注)EPFRグローバル:米国に本社を置く金融商品の調査会社。2020年5月末現在37.1兆ドル規模の世界のファンドの資金フローデータを持つ。データは2019年1月2日~2020年7月8日。週次ベース。2019年1月からの累計。 (出所)EPFRグローバルのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
主な米国債券ファンドの資金フロー (注)EPFRグローバル:米国に本社を置く金融商品の調査会社。2020年5月末現在37.1兆ドル規模の世界のファンドの資金フローデータを持つ。データは2019年1月2日~2020年7月8日。週次ベース。2019年1月からの累計。
(出所)EPFRグローバルのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

株式ファンドは流出超過額が縮小

■株式ファンドは「先進国」が+161億ドル(同▲109億ドル)でした。「北米」が+96億ドル(同▲85億ドル)、「アジア(日本を含む)」が+26億ドル(同+58億ドル)等でした。一方、「新興国」は▲170億ドル(同▲153億ドル)でした。5ヵ月連続の流出超です。引き続き新型コロナウイルスの感染拡大が続いており、不透明感が強い状況です。

 

(注)EPFRグローバル:米国に本社を置く金融商品の調査会社。2020年5月末現在37.1兆ドル規模の世界のファンドの資金フローデータを持つ。データは2019年1月2日~2020年7月8日。週次ベース。2019年1月からの累計。 (出所)EPFRグローバルのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
株式ファンドの資金フロー (注)EPFRグローバル:米国に本社を置く金融商品の調査会社。2020年5月末現在37.1兆ドル規模の世界のファンドの資金フローデータを持つ。データは2019年1月2日~2020年7月8日。週次ベース。2019年1月からの累計。
(出所)EPFRグローバルのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

7月第1週の新興国株式ファンドへの流入には注意が必要

■新興国株式ファンドが、7月第1週に+57億ドルと20年2月以来の流入超となりました。中心は「アジア」で+63億ドルで、そのうち「中国」が+60億ドルです。7月1日に発表された景気指標が好調であったことなどから安心感が広がり、資金の流入が加速したと考えられます。ただ、香港国家安全法に関連する思惑的な動きである可能性もあり、新興国株式ファンドの動向には注意が必要です。

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『世界の「投信マネー」(2020年6月)』を参照)。

 

(2020年7月14日)

 

関連マーケットレポート

2020年7月8日 吉川レポート:分岐点か踊り場か

2020年5月26日 中央銀行の信用供与がクレジット市場に与える影響

 


調査部は、総勢25名のプロフェッショナルを擁し、経済や金融市場について運用会社ならではの高度な分析を行い、それぞれの見通しを策定、社内外に情報発信しています。三井住友DSアセットマネジメントの経済・金融市場分析面での中枢を担っている他、幅広い投資家に良質な情報を伝えるべく、活動する機会や媒体は多岐にわたります。年間で約1,000本の市場レポートを作成し、会社のホームページで公開中(2018年度実績)。

著者紹介

連載【デイリー】マーケットレポート/三井住友DSアセットマネジメント

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