主要な資産の利回り比較(2020年6月)

リスク資産の利回り低下が続く/デイリーマーケットレポート

三井住友DSアセットマネジメント株式会社 調査部
主要な資産の利回り比較(2020年6月)

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

 

■6月の主要資産の利回りは、引き続きリスク性資産で低下しました。各国・地域の積極的な財政・金融支援策が市場心理を支えるなか、経済活動が再開されたことで景気回復期待が広がり、投資家のリスク選好姿勢が強まりました。

 

■主要国の国債利回りは、米国、ドイツ、日本とも前月からほぼ横ばいでした。一方、メキシコ、インドネシア、インドなど新興国の国債利回りは、投資家のリスク選好姿勢を背景に、引き続き低下しました。社債の利回りも、米連邦準備制度理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)による社債などの買い入れ策が好感され、低格付け債中心に低下しました。

 

■株式市場は総じて、経済活動の再開による景気回復期待からリスク選好姿勢が強まり、堅調に推移しました。これに伴い、株式の配当利回りは低下しました。また、欧米のリート市場は上昇し、配当利回りが低下しましたが、日本やシンガポールのリート市場は不動産市況の不透明感などが重石となり、利回りは前月とほぼ横ばいでした。

 

(注1)国債は10年国債利回り。社債は世界投資適格社債がBloomberg Barclays Global Aggregate Corporates Index、米国ハイ・イールド社債がBloomberg Barclays U.S. High Yield Index、欧州ハイ・イールド社債がBloomberg Barclays Pan-European High Yield Index、日本高格付社債がNOMURA-BPI事業債指数。リートはすべてS&P先進国リート指数の主な国・地域指数。株式は世界株式がMSCI AC ワールドインデックス、アジア(除く日本)株式がMSCI AC アジア(除く日本)インデックス、豪州株式がMSCI豪州インデックス。MLPはアレリアンMLP・インデックス、BDCはウェルズファーゴBDC・インデックス。 (注2)MLPは有限責任組合(Master Limited Partnership)で、米国で行われている共同投資事業形態の1つです。エネルギーや天然資源に関する事業などを行っているMLPがあります。BDCは米国の事業開発会社(Business Development Companies)です。銀行とは異なる企業形態で、中堅企業等向けに、融資や出資(株式の取得など)を行う会社です。 (出所)Bloomberg L.P.、野村證券金融工学研究センター、S&P Dow Jones Indices LLC、FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
代表的な債券利回り、リート・株式等の配当利回り (注1)国債は10年国債利回り。社債は世界投資適格社債がBloomberg Barclays Global Aggregate Corporates Index、米国ハイ・イールド社債がBloomberg Barclays U.S. High Yield Index、欧州ハイ・イールド社債がBloomberg Barclays Pan-European High Yield Index、日本高格付社債がNOMURA-BPI事業債指数。リートはすべてS&P先進国リート指数の主な国・地域指数。株式は世界株式がMSCI AC ワールドインデックス、アジア(除く日本)株式がMSCI AC アジア(除く日本)インデックス、豪州株式がMSCI豪州インデックス。MLPはアレリアンMLP・インデックス、BDCはウェルズファーゴBDC・インデックス。
(注2)MLPは有限責任組合(Master Limited Partnership)で、米国で行われている共同投資事業形態の1つです。エネルギーや天然資源に関する事業などを行っているMLPがあります。BDCは米国の事業開発会社(Business Development Companies)です。銀行とは異なる企業形態で、中堅企業等向けに、融資や出資(株式の取得など)を行う会社です。
(出所)Bloomberg L.P.、野村證券金融工学研究センター、S&P Dow Jones Indices LLC、FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『主要な資産の利回り比較(2020年6月)』を参照)。

 

(2020年7月10日)

 

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