為替
先週の豪ドルの対円レートは、やや下落しました。欧米で新型コロナの感染拡大ペースに鈍化の兆しが出てきた一方で、世界景気の悪化懸念も根強く、小動きとなりました。豪ドルは対円で、リスク回避の動きから円が買われ下落した後、新型コロナの治療薬を巡る報道などから若干上昇しました。
金利
先週の豪州の3年国債利回りは、やや低下しました。欧米では新型コロナの感染拡大ペースに鈍化の兆しが見られていますが、世界的な景気減速懸念を背景に金利は低下基調となりました。豪州では足元の新規感染者の増加率が1桁台となっていますが、モリソン首相は、新型コロナウイルスの感染拡大阻止に向けた制限措置を少なくとも今後さらに4週間は維持する考えを示したことなどから豪州3年国債利回りは低下しました。
株式
先週の豪州株式は、上昇しました。欧米での新型コロナ感染拡大のピークアウトや各国・地域の積極的な経済対策が期待される一方で、世界的な景気減速懸念が根強く、主要な株式市場は上値の重い展開となりました。豪州株式も軟調な経済指標を背景に下落する場面もありましたが、新型コロナの治療薬を巡る報道などからリスク選好的な動きとなり上昇に転じました。
リート
先週の豪州リート指数は、やや上昇しました。先週の大幅な上昇の反動や、軟調な経済指標を背景とした景気減速懸念から、リート指数も総じて低下基調となりましたが、週末は新型コロナの治療薬を巡る報道などから株式市場が上昇したことを受けて上昇に転じました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2020年4月13日~4月17日のオーストラリアマーケット動向』を参照)。
(2020年4月21日)