為替
先週の豪ドルの対円レートは、上昇しました。米中貿易協議の部分合意への期待感が引き続き豪ドルの支えとなりましたが、週後半にはトランプ大統領の署名により、「香港人権・民主主義法」が成立したことで米中協議への影響が懸念され、上値が抑えられました。また、豪州準備銀行(RBA)による追加の金融緩和観測も豪ドルの重石となりました。
金利
先週の豪州の3年国債利回りは、低下しました。RBAによる追加緩和観測が強まり、豪3年国債利回りは低下しました。また、トランプ大統領の署名により、「香港人権・民主主義法」が成立したことで米中協議への影響が懸念されたことや、豪州の第3四半期民間設備投資が前期比0.2%減少するなど、さえない経済指標も債券利回りの低下要因となりました。
株式
先週の豪州株式は、上昇しました。米中が「第1段階」の最終合意に達する可能性が高まっているとの期待により上昇しました。一方、週末にかけて香港をめぐる緊張を背景に米中の部分合意の行方に不透明感が強まったことから上値が抑えられました。
リート
先週の豪州リート指数は、上昇しました。長期金利の低下を受け、相対的に利回りの高いリート市場に資金が流入しました。一方、週末にかけては、香港をめぐる緊張を背景に米中の部分合意の行方に不透明感が強まったことからほぼ横ばいで推移しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2019年11月25日~11月29日のオーストラリア マーケット動向』を参照)。
(2019年12月3日)