為替
先週の豪ドルの対円レートは、上昇しました。週前半は、追加利下げ観測がくすぶる中、香港人権法案を巡り米中の対立が懸念されたことなどから豪ドルは軟調に推移しました。しかし、17日に発表された9月の豪雇用統計で、失業率が5.2%に低下し、雇用者数変化は予想を若干下回る増加幅だったものの正規雇用者数が増加したことなどを好感し上昇に転じました。
金利
先週の豪州の3年国債利回りは、上昇しました。中央銀行のロウ総裁が、インフレや経済成長の目標を達成するために、マイナス金利が必要になる可能性は非常に低いと発言したことや、9月失業率の低下などを受けて、豪州の3年国債利回りは上昇(債券価格は下落)しました。
株式
先週の豪州株式は、やや上昇しました。11日に米中閣僚級通商協議が一部合意に至り、進展が見られたことなどから投資家の懸念が後退し、豪州株式は上昇しました。但し週後半は、鉄鉱石価格が中国の需要懸念を背景に下落したことや、弱い中国経済指標などが嫌気され、資源・エネルギー関連銘柄を中心に下落しました。
リート
先週の豪州リート指数は、ほぼ横ばいとなりました。11日に米中閣僚級通商協議が一部合意に至り、進展が見られたことなどから投資家の懸念が後退し、豪州リートは上昇しました。週後半は、中央銀行のロウ総裁の発言を受けて金利が上昇したため、前週末の水準付近へ下落しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2019年10月14日~10月18日のオーストラリア マーケット動向』を参照)。
(2019年10月23日)