先週の市場の振り返り
<株式>
米国株式市場は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が議会証言で利下げに前向きな姿勢を示したと受け止められたことから金融緩和期待が広がりました。NYダウは週間で1.52%上昇し史上最高値を更新しました。日本株式市場は、パウエルFRB議長の議会証言などが好感されたものの、機械受注などの経済データの弱さなどが重石となり、週間では日経平均株価は0.28%下落しました。欧州株式市場は、英国の合意なき欧州連合(EU)離脱が改めて意識されたことや、大手企業が業績見通しを引き下げ景気に対する懸念が広がったことなどから下落しました。中国株式市場は翌週に予定される月次主要統計発表を控えた様子見姿勢や、ハイテクベンチャー向け市場「科創板」の取引開始を控えた需給悪化懸念などから上海総合指数は2.67%、香港ハンセン指数は1.05%下落しました。
<リート>
グローバル・リートは、主要国の長期金利が上昇したことなどを受けて0.31%下落しました。
<債券>
米国の10年国債利回りは、6月の米消費者物価指数が予想を上回る内容だったことや、30年債の入札が軟調だったことから0.088%上昇しました。ドイツ、英国の10年国債利回りはドイツのインフレ率が上方修正されたことなどから上昇しました。
<為替>
円は、パウエルFRB議長の議会証言などを受けて米ドルが売られたことから0.52%上昇しました。円に対する米ドル売りがユーロにも波及し、円は対ユーロで0.11%上昇しました。
<商品>
原油価格は、米原油在庫が大幅に減少し需給改善期待が広がったことなどから、4.69%上昇しました。
株式(前週比)
リート(先週比)
10年国債利回り(前週差)
為替(前週比)
(2019年7月16日)