先週の市場の振り返り
<株式>
主要国の株式市場は概ね下落しました。米国株式市場は、米国が中国の通信機器大手との取引規制に加え、ビデオ監視装置企業にも同様の制限を検討との報道があり、米中の貿易交渉が行き詰まるとの懸念を受けて、NYダウは週間では0.69%下落しました。日本株式市場は、1-3月期のGDPが市場予想を大きく上回りましたが影響は限定的で、むしろ米中貿易摩擦激化懸念などを嫌気して、日経平均株価は0.63%下落しました。欧州株式市場は、米中の貿易交渉が行き詰まることへの懸念や英国のEU離脱を巡る不安などが嫌気され下落しました。中国株式市場は、米中の貿易摩擦激化懸念などから上海総合指数は1.02%、香港ハンセン指数は2.12%下落しました。豪州株式市場は、総選挙での与党勝利や中銀の利下げ期待の高まりを受けて上昇しました。
<リート>
グローバル・リートは、米長期金利の低下などを好感して、0.33%上昇しました。
<債券>
米国の10年国債利回りは、米中貿易摩擦激化による景気減速懸念などを背景に、0.071%低下しました。ドイツ、英国、日本の10年国債利回りも低下しました。
<為替>
円は、対米ドルでは世界景気の減速懸念などを背景とした米長期金利の低下による日米金利差の縮小などを受けて、0.70%上昇しました。円は対ユーロでも上昇しました。
<商品>
原油価格は、米中貿易摩擦激化による需要減速懸念などを嫌気して6.58%下落しました。
株式(前週比)
リート(先週比)
10年国債利回り(前週差)
為替(前週比)
(2019年5月27日)