先週の市場の振り返り
<株式>
主要国の株式市場はまちまちの動きとなりました。米国株式市場は、長短金利の逆転が続き、世界的景気後退の可能性が懸念されたものの、米政治リスクの後退や、米中通商協議の進展期待、緩和的金融政策の長期化見通しなどを背景に、NYダウは週間では1.67%上昇しました。日本株式市場では、欧州の軟調な経済指標などを受けて欧米で長期金利が低下、米国では長短金利の逆転が続いたことから世界的景気後退が懸念され、日経平均株価は1.95%下落しました。欧州株式市場では、景気悪化への懸念はあるものの米中通商協議の進展期待などからドイツDAX指数は1.42%上昇しました。英国FTSE指数はポンド安などを好感して0.99%%上昇しました。中国株式市場は、上海総合指数、香港ハンセン指数ともに小幅に下落しました。
<リート>
グローバル・リートは主要国の長期金利低下を受けて週間では1.17%上昇しました。
<債券>
米国の10年国債利回りは、世界的な景気後退懸念や欧州中央銀行(ECB)がハト派的姿勢を示したことなどから週間では0.034%低下しました。ドイツ、英国、日本の10年国債利回も低下しました。
<為替>
円は対米ドルでは、世界的な景気後退懸念から円高となる局面もありましたが、本邦機関投資家による期末に向けたドル買いなどから週間で0.86%下落しました。対ユーロでは、ほぼ横ばいとなりました。
<商品>
原油価格は、主要産油国の協調減産により、原油需給がタイトな状態が続くとの見方から、1.86%上昇しました。
株式(前週比)
リート(先週比)
10年国債利回り(前週差)
為替(前週比)
(2019年4月1日)