先週の市場の振り返り
<株式>
主要国の株式市場は上昇しました。米国株式市場は、貿易摩擦懸念が和らいだことや好決算の発表が相次いだこと、米長期金利の上昇により金融株が上昇したことなどから、NYダウは4週連続して上昇しました。週間では1.57%上昇しました。日本株式市場では、日経平均株価は、トランプ大統領のドル高けん制発言を受けて急速に円高が進行したことから、週明け23日の日経平均株価は300円安と大幅に下落しました。その後は、円高一服や、米欧の通商面での歩み寄りなどを好感して、反発しました。日銀が金融緩和政策を修正するとの観測報道から、日経平均株価採用銘柄の一部値がさ株が売られる場面もありましたが、影響は限定的でした。週間では日経平均株価は、ほぼ横ばいとなりました。欧州株式市場では、EUと米国が自動車を除く工業製品についてゼロ関税への取り組みで合意したことから、ドイツDAX指数、英FTSE指数が上昇しました。中国株式市場では、金融緩和や積極的な財政政策への期待から、上海総合指数、香港ハンセン指数は上昇しました。
<債券>
米国の10年国債利回りは、日銀が金融緩和政策を修正するとの観測報道や米欧の通商面での歩み寄りなどを受けて、上昇しました。ドイツと英国の10年国債利回りは上昇しました。日本の10年国債利回りは、日銀が金融緩和政策を修正するとの観測報道を受け上昇しました。
<為替>
円は主要通貨に対して上昇しました。対ドルでは、日銀が金融緩和政策を修正するとの観測報道を受けて、金利が上昇したことから0.32%上昇しました。対ユーロでは、0.90%上昇しました。
<商品>
原油価格はロシアやOPEC加盟国の増産懸念などから週間では2.51%下落しました。
株式(前週比)
10年国債利回り(前週差)
為替(前週比)
(2018年7月30日)