先週の市場の振り返り
<株式>
主要国の株式市場は概ね上昇しました。米国株式市場は、前週末に340億ドル相当の米中双方の輸入に対する関税が発動されたことで、悪材料出尽くし感が広がりました。トランプ政権が2,000億ドル相当の中国製品に対して10%の追加関税を賦課する方針を明らかにしたことで、週半ばに下落する場面もありましたが下落は一時的でした。NYダウは週間では2.30%上昇しました。日本株式市場では、日経平均株価は、円安や海外株高を好感して堅調に推移しました。トランプ政権が2,000億ドル相当の中国製品に対して10%の追加関税を賦課する方針を明らかにしたことで下落する場面もありましたが、前週まで貿易摩擦激化を懸念して大幅下落していたこともあり影響は限定的となりました。週間では日経平均株価は3.71%上昇しました。欧州株式市場では、ドイツDAX指数、英FTSE指数が上昇しました。中国株式市場では、トランプ政権が2,000億ドル相当の中国製品に対して10%の追加関税の賦課を発表しましたが、悪材料出尽くし感などから上海総合指数、香港ハンセン指数はともに上昇しました。
<債券>
米国の10年国債利回りは、米中貿易摩擦激化の懸念などから一時低下しましたが、株高などを受けて上昇し、週間ではほぼ横ばいとなりました。ドイツの10年国債利回りは株価上昇などを受けて上昇しました。日本の10年国債利回りは小幅上昇しました。
<為替>
円は主要通貨に対して下落しました。対ドルでは、円は、米6月生産者物価指数が予想を上回る上昇であったことなどから1.73%下落しました。対ユーロでは、1.18%下落しました。
<商品>
原油価格はリビアで閉鎖されていた石油輸出港の操業が再開されるとのニュースなどから下落しました。
株式(前週比)
10年国債利回り(前週比)
為替(前週比)
(2018年7月17日)