特別な理由がない限り「取引所」で売るのが一般的
購入した仮想通貨が首尾良く値上がりしたら、次は売却しましょう。売却の手順自体は、購入の際とほぼ同じなので、購入方法を理解している人なら、難しいところはないでしょう。
まず、「販売所」(お店)で売るか「取引所」(市場)で売るかを決めます。販売所で買った仮想通貨を取引所で売ることも、あるいはその逆も可能です。
\設立10年 会員数13,000名突破!/
富裕層が資産家であり続けるための無料会員組織
カメハメハ倶楽部とは?
第5回で解説しましたが、取引所の「板」に表れている「一番低い売却希望価格」と「一番高い購入希望価格」が、その時点での「相場」であると考えられます。
販売所でつけられている売却価格(業者が買い取る価格)は、この相場よりもかなり低く設定されています。同じものを安く売るのは損ですから、大急ぎで今すぐ売りたい、といった特別な理由がない限り、「取引所」で売るのが普通です。
取引所では「板」と「取引履歴」の価格情報を参考にしながら、売却価格と数量を入力します。購入時と同様に、直接数字を入力する他、板に表示されている価格をマウスクリックすることによっても入力可能な場合もあります。
[図表1]売却画面の例
当然、なるべく高く売りたいのは人情ですが、相場から離れすぎた価格をつけると、売れないうちに価格が下がってしまう可能性があります。あまり欲張らずに、現在の相場に近い水準での価格提示をするほうがよいでしょう。概算価格など、間違いがないか確認したら、「注文する」ボタンをクリックして注文完了です。
通常、相場からそんなに離れていない価格を指定しておけば、さほど時間が経たないうちに取引が成立するはずです。もし、価格設定に失敗した(高く設定しすぎた)と思ったら、一度キャンセルして発注しなおすことも可能です。
[図表2]注文完了画面の例
無事に売買が成立したら、念のため「お取引レポート」で内容を確認しておきましょう。また、取引所の自分の口座画面(またはウォレット)では仮想通貨が減り、日本円が増えているはずです。これはリアルタイムで反映されます。
[図表3]お取引レポート画面の例
取引所に日本円を預けっぱなしにするのは避ける
短期売買が目的で、すぐにまた仮想通貨を購入するつもりであれば、そのまま買い時を待てばいいでしょう。しかし、当分購入する予定がない場合、仮想通貨取引所に日本円を長期間預けっぱなしにしておくことは避けたほうがいいでしょう。コインチェック事件のような事件が実際に起きた以上、現時点では、そう判断せざるを得ません。すぐに取引をしないのであれば、いったんお金を自分の銀行口座に戻しましょう。
出金をするには、あらかじめ登録してある自分の銀行口座に振り込んでもらうことになります。まず「日本円入金画面」にて「出金額」を入力します。
\設立10年 会員数13,000名突破!/
富裕層が資産家であり続けるための無料会員組織
カメハメハ倶楽部とは?
[図表4]入金画面の例
そして「日本円を出金する」ボタンをクリックすると、2段階認証によるコードの入力を促す画面が表示されます。
[図表5]確認画面の例
これは、出金の前に一度、登録したメールアドレスでコード番号を受信し、そのコード番号を入力しないと出金できないという仕組みです。万一、悪意のある第三者に自分のアカウントを乗っ取られてしまった場合などに、被害を防ぐためのセキュリティ対策です。2段階認証が設定されている場合、メールが受信できないと、出金もできなくなってしまいますので、注意してください。
ビットフライヤーの場合、出金手続きを銀行営業日の午前11時30分までに行えば、原則として当日中に銀行口座に入金されます。その時間以降の手続きであれば、翌営業日となります。ちなみに、これは仮想通貨交換業者の中では速いほうです。多くの業者では、手続き後1~2営業日かかるので、急を要する場合は気をつけましょう。
出金後は、銀行口座とあわせて、「お取引レポート」も確認しておきます。ちなみに、出金手数料は取引所によって異なりますが、指定銀行以外だと、出金額が3万円未満で540円、3万円以上で756円など、高額になる可能性があるので注意が必要です。
[図表6]お取引レポート画面の例