「孫が喜ぶなら安いもの」毎週末の食事代を負担していたが…
「孫に使うお金だから、あまり気にしていなかったんです。まさか、あんな金額になっているとは思いませんでした」
そう話すのは、67歳の由美子さん(仮名)です。
由美子さんは現在一人暮らし。65歳まで事務職として働き、今は月約20万円の公的年金を受け取っています。
住まいは住宅ローンを完済したマンションで、預貯金は約1,800万円。税金や社会保険料を差し引いた年金の手取りは月17万円台で、普段の生活費は月15万円ほどです。
「一人なら、それほどお金はかからないんです。特別な贅沢もしませんし、年金で十分暮らせると思っていました」
由美子さんには、車で20分ほどの場所に住む長女の美咲さん(39歳・仮名)がいます。
美咲さんは夫と共働きで、小学4年生の長男と小学1年生の長女を育てています。
由美子さんは孫2人が小さいころから、週末に一緒に過ごすことが多かったそうです。
「土曜日に孫たちが遊びに来ると、お昼ごはんを作ってあげるんです。唐揚げやハンバーグが好きなので、つい張り切ってしまいますね」
以前は月に2回ほどでしたが、孫たちが成長してからは、ほぼ毎週末に顔を合わせるようになりました。
自宅で昼食を用意するほか、近くのファミリーレストランや回転ずし店に出かけることもあります。
「外食すると、孫たちはデザートも頼みますし、私もせっかくだから好きなものを食べさせてあげたいと思うんです」
食事代は、由美子さんが支払うのがいつもの流れになっていました。
美咲さんから「お金を出すよ」と言われても、「いいのよ、私が誘ったんだから」と断っていたそうです。
ある日、由美子さんは友人との会話をきっかけに、家計簿をつけ始めました。
「友人が食費の値上がりを気にしていて、私も毎月いくら使っているのか調べてみようと思ったんです」
そこで、過去半年分のクレジットカードの明細やスーパーの購入履歴、手元に残っていたレシートを確認しました。
普段の自分一人の食費は月3万円程度。ところが、孫たちが来る週末の食材費や外食代を合計すると、予想を大きく上回っていたのです。
「半年で、こんなに使っていたの?」
由美子さんは、電卓に表示された金額を何度も見直したといいます。
