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「休めば生活が破綻する」…66歳、ダブルワークに追われる過酷な日常
「正直なところ、体がいつまで持つか分かりません。でも、働かないと来月の家賃も払えなくなる。それが今の私の現実です」
都内の賃貸マンションで1人暮らしをする佐藤健一さん(66歳・仮名)。 佐藤さんは現在、2つのアルバイトを掛け持ちしながら、日々の生活を繋いでいます。
佐藤さんの朝は早く、午前4時には起床します。 最初の仕事は、大手オフィスビルの早朝清掃です。勤務時間は午前6時からの3時間。 早朝手当が付くため、時給は1,580円と比較的高いですが、冬場の冷え込みや広いフロアを歩き回る作業は、66歳の体には相当な負担だといいます。
「体力的には楽ではないですね。それでも少しでも足しになれば」
清掃の仕事を終え、一度帰宅して軽く朝食を済ませると、すぐに次の現場へ向かいます。 午前10時からは、近所のファミレスでのホール・皿洗い業務が始まります。 こちらの時給は1,280円。昼時のピークは息をつく暇もないほどです。
「最近の飲食店は人手不足で、高齢の私でも貴重な戦力だといわれます。それはありがたいことですが……」
佐藤さんの公的年金受給額は月額約15万円。 現役時代から楽ではない生活が続いていましたが、年金を受け取るようになり、倹約を徹底すれば働かなくても生きていけると考えていたそうです。 そこに昨今の物価高が襲います。
「私一人の生活であればいいのですが、もうすぐ90になる両親の介護費用も考えると、働かないわけにはいかない」と語ります。
アルバイト代は月25万円ほどで、手取りにすると月20万円前後になります。 その半分以上が、両親が入居する施設の値上がり分に消えていきます。 さらに健一さんが住んでいるマンションでも家賃がアップ。 結局のところ、アルバイト代の大部分が昨今の値上がり分の補填で消えてしまうというのです。
「どれくらい生きられるかわかりませんが、仮に両親並みに生きるとなると、月15万円の年金じゃ不安ですよね。結局、死ぬまで働かないとダメなようになっているんですよ、世の中」