(※写真はイメージです/PIXTA)
シニアの「高級車買い」は資産寿命を縮める最大のリスク
パーク24株式会社が2023年に行った『憧れのクルマに関するアンケート』によると、一度は乗ってみたいと思う憧れのカーブランドは、「レクサス」16%でトップ。2位は「ポルシェ」10%、3位は「フェラーリ」・「BMW」・「メルセデス」が9%と同率となりました。
山下さんのように「人生で一度くらいはポルシェ」などと、夢をもつ人は多いかもしれません。しかし車好きではないパートナーにとっては、理解しがたいものでしょう。
特に納得できないのが、「そんなにお金をかける必要があるのか」という点です。
ソニー損害保険株式会社『全国カーライフ実態調査』によると、月あたりの車の維持費は平均1万4,100円。ドライバーが負担に感じる諸経費としては、トップが「ガソリン代・燃料代」66.0%、「自動車税」62.8%と続きます。
車は購入時だけでなく、維持費もじわりじわりと負担になります。特に輸入車やスポーツカーは、部品代や保険料が割高です。
一方で、総務省『家計調査 家計収支編 2024年平均』によると、無職の高齢夫婦の1カ月の家計収支は平均3万~4万円の赤字。足りない分は貯蓄から取り崩すことになります。そのような老後において、固定費の見直しは必須。そう考えると、定年後「人生で一度くらいは高級車」の夢を叶えることは、かなり高いハードルであることは明らかです。
[参考資料]
総務省『家計調査 家計収支編 2024年平均』