(※写真はイメージです/PIXTA)
4.対立(コンフリクト)の解消
現在あるプロジェクトが進行中です。そのなかのチームメンバーCさんとDさんがプロジェクトの進行方法について対立しています。
チームリーダーはCさんとDさんとまずはコーチング思考を使いながら個別に対話し、各自の立場やいま抱いている感情を理解します。その後、両者を対話させ、共通の利益を見つけ、協力的な解決策を見つけるプロセスをサポートします。
5.チームビルディング
ある部署が新規事業立ち上げのために新しく結成されました。
不確実性の高い事業であればあるほど、チームメンバーはお互いの力を合わせ、協力と信頼を築く必要があります。プロジェクトマネージャーであるEさんは、コーチング思考を用いることで、チームにおける共通のビジョンを共有し、各メンバーの強みと役割を明確にします。メンバーはお互いの期待を共有し、チーム内でのコミュニケーションや協力に焦点を当てた行動プランを作成します。
これらの事例は、コーチング思考が多くの場面で役立つことを示しています。コーチング思考は、個人やチームの成長、問題解決、対人関係の改善、目標達成のプロセスをサポートし、より効果的なコミュニケーションと自己認識を促進します。そのため、多くのプロフェッショナルや組織がコーチング思考を活用しているのです。
●まとめ
コーチング思考の活用場面は、個人の目標設定だけでなく、チームの目標設定にも活用できます。
尾澤 まりこ
合同会社ミライの芽 代表
※本記事は『1ON1に悩む管理職必須スキル コーチング思考』(ごきげんビジネス出版)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。