(※写真はイメージです/PIXTA)
個人やチームの目標設定に活用する方法
ここからは、会社のなかで個人やチームの目標設定にコーチング思考を実践する方法を考えていきたいと思います。
コーチング思考は多くの異なる場面とシチュエーションで有用です。いくつかの事例を挙げつつ、コーチング思考の活用場面を詳細にお伝えしていきます。
1.自身や部下のキャリアの探索
ある若手従業員Aさんは、自分のキャリアについて不安を感じています。彼女には次の悩みがあります。
●今後会社のなかでどんな仕事をしたいかがわからない。
●自分の強みは何かがわからない。
コーチング思考を使い、Aさんと対話し、彼女の興味や価値観、スキルを探求します。相手が「はい」「いいえ」で答えるクローズドクエスチョンではなく、相手が多く話せるオープンクエスチョンを通じて、Aさんが自分自身について深く考え、将来の職業的な目標を設定できるプロセスを支援できます。
2.リーダーシップとパフォーマンスの向上
チームリーダーのBさんは、最近チームのモチベーションとパフォーマンスに問題があることに気づきました。
Bさんはコーチング思考を用いてチームメンバーと1ON1を実施。チームメンバーに対してオープンな対話を促します。チームメンバーは目標設定や個人的な課題を共有し、Bさんはチームメンバー各人が成功するためのサポートを提供することが可能です。
3.問題解決
あるプロジェクトチームは進行中の問題に直面しており、解決策を見つける必要があります。
チームメンバーはみんなで集まり、コーチング思考を使い、問題の本質的な要因を明確にし、オープンな質問を使って多角的に問題を捉えて具体化していきます。チームは共同で解決策を見つけ、行動プランを策定します。