「令和の米騒動」と食料をめぐる世界の構造──米、小麦、そしてスイスの企業戦略【国際税務の専門家が解説】

「令和の米騒動」と食料をめぐる世界の構造──米、小麦、そしてスイスの企業戦略【国際税務の専門家が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

全国的に米価の高騰が続き、政府が備蓄米を放出するなど、かつての「米騒動」を思わせる状況が話題になっています。しかし、令和のいま、問題は米だけにとどまりません。パンや麺類などに欠かせない小麦をはじめ、日本の食卓を支える多くの穀物が海外に依存しているのが現状です。その背景には、世界の穀物流通を握る巨大企業「穀物メジャー」の存在や、スイスやタックスヘイブンを活用した企業の租税戦略があります。「令和の米騒動」は、私たちの食生活がいかに国際経済の構造と結びついているかを示しているといえるでしょう。

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