年を重ねていくなかで、自宅に住み続けるか、それとも他に引っ越しをするか、住み替えを検討する人は珍しくありません。しかし、熟考を重ねて答えを出したとしても、それが正解とも限らず、さらなる変更を余儀なくされることも。元公務員男性のケースをみていきます。
(※写真はイメージです/PIXTA)
高齢者の3割が住み替え意向あり。増えつつある「老人ホーム」という選択だが…
内閣府『高齢社会白書』によると、60歳以上で住み替えの意向がある人(状況次第で将来的に検討したいという人も含む)の割合は全体の約3割。また住み替えの意向を持つようになった理由については、健康・体力面での不安や現在の住宅の住みづらさ、買い物や交通の不便を挙げる人の割合が高くなっています。
さらに住み替え意向のある人に希望を聞いたところ、鈴木さんのように「(介護保険施設を除く)老人ホーム」と回答した人は全体の1割でした。
【住み替え先として考えられる住居形態】
持ち家(戸建て/集合住宅):45.3%
シニア向け分譲マンション:6.3%
賃貸住宅(戸建て/民間集合住宅):18.0%
賃貸住宅(公営集合住宅):7.7%
介護保険施設:2.4%
高齢者向け住宅(介護保険施設除く):10.6%
その他:9.5%