(※写真はイメージです/PIXTA)
なぜ? たった一駅が生む『家賃の壁』の正体
なぜ一駅違うだけで、これほど家賃に差が生まれるのか。主に3つのポイントが考えられます。
停まる電車の種類
人気駅の多くは特急や快速が停まりますが、隣の駅は各駅停車のみというケースは珍しくありません。この数分の差が、日々の利便性の評価として家賃に反映されます。
お店の充実度
人気駅にはデパートやファッションビルが集まります。一方、隣の駅はスーパーや商店街が中心。この商業施設の「格」の違いが、駅の引力、つまり家賃の差につながります。
ブランドイメージ
そして、最も大きいのが、目には見えない『ブランドイメージ』という名の価値でしょう。「恵比寿に住んでいる」という響きには、特別な価値を感じる人もいます。そのイメージを求める人がいる限り、家賃は高値で維持されやすいのです。
電車でほんの数分、自転車や徒歩でも十分行ける距離。人気駅の便利なお店や施設を、まるで自分の庭のように普段使いすることも可能。住む場所をほんの少しだけスライドさせるだけで、利便性はほとんど失うことなく、ブランドイメージで高く設定されている家賃を賢く節約できる可能性があります。
今回の調査を行ったプロパティバンクの担当者は、「家賃が浮いた分のお金で、部屋の広さや階数、日当たり、防音性といった暮らしの質を高めることに目を向けてみては」とアドバイス。住みたい街に憧れる気持ちは自然なことですが、憧れだけを追い求めて、窮屈な部屋や古い設備に甘んじるのは、本末転倒かもしれません。
高騰する都会の家賃。自分にとって本当に満足度の高い住まいを見つけるために、住みたい街の隣に目を向けてみては?
[参考資料]
株式会社プロパティバンク『人気駅の隣駅は最大で40%割安!?住みたい街ランキング常連の人気駅と隣接駅の家賃差を徹底分析!』