医師が教える、今日からできる「塩との賢い付き合い方」5選
健康的に塩を摂取するための、具体的な実践法を紹介します。
ポイント①精製塩から自然塩に変える
自然塩はミネラルバランスが良く、味もまろやかです。少量で舌も満足しやすいため、自然塩に置き換えるだけで、減塩につながります。
ポイント②素材本来のうま味を引き出す調理を
蒸す、焼く、ローストなど、素材の甘さやうま味を引き出す調理方法を使うと、塩分が控えめでもおいしく味わえます。
また、素材に水分が残っていると薄味に感じるため、調理前に食材の水気を取るようにすることをおすすめします。
さらに、食材を薄切りにしたり、細長い形に切ると表面積が増えて調味料がよく絡みます。
それにより、薄味でも最初の一口で満足を得られやすくなります。
ポイント③加工食品や外食の塩分を見直す

ハムやソーセージなどの加工肉、インスタント食品には、意外と多くの塩分が含まれています。選ぶときはパッケージに記載された「食塩相当量」をチェックし、1g未満/100g」と書かれたものや、「減塩」「無塩」タイプのものを選ぶようにしましょう。
また、ソースや醤油、ドレッシングには、意外と塩分が含まれています。忙しくてスーパーやコンビニの弁当、外食を利用するときは、
弁当に添えられた醤油やソースの使用を控える
外食時は「ソースやタレは別添えにしてください」と注文時に一言添える
ラーメンのスープを飲み干さない
などの点に注意して、減塩の積み重ねを心がけましょう。
ポイント④塩を使うのは最後のひと振り
ダシのうま味や香味野菜の香り、柑橘類の酸味を活用して、素材本来の味を引き立てると、塩が少なめでも満足感が得られやすいでしょう。
また、調理時に塩を使うのは、仕上げのひとふりに。パラパラとふりかけるだけで、味がひきしまります。
ポイント⑤道具を工夫して"ふりすぎ"を防ぐ
塩のふりすぎを防ぐには、スプーンなどの小さな計量器具を使うと、正確に測ることができます。指でひとつまみするときは、事前に手をよく拭いておくと必要以上に塩が手に残らず、無駄なく使えます。
また、湿気によって塩が固まると、ふりかけるときにドバッと出てしまうことも。密閉容器で保存したり、乾燥剤や珪藻土スティックを容器に入れるなどの対策で、塩が固まるのを防ぎましょう。

"ふりすぎ"を防ぐ!「パラパラ塩ふるい」で適塩習慣
塩をスプーンや指先で均一に塩をふりかけるのは案外難しく、困ったことはありませんか。
そんな悩みから生まれた便利グッズが「パラパラ塩ふるい」です。
パラパラ塩ふるいのスプーンは、片手でスライド操作ができるので、さっとすくって、すりきるだけで、約小さじ1杯(6g)の塩が計量できます。
調味料入れに入るコンパクトサイズなので、余った塩はそのまま戻せます。
また、スプーンの穴あきカバーは、粗塩と粒の細かい塩のどちらにも対応可能です。粒の大きな塩の場合は穴の向きを下向きに、サラサラの塩をふるときは穴を上向きにして左右にふれば、かけすぎを防げます。
さらに、分解して洗えるので、お手入れも簡単。便利グッズを上手に利用して、気軽に適塩生活を始めませんか。
まとめ|正しい知識で「塩と健康」を見直そう
「減塩=健康に良い」というイメージがありますが、極端な減塩はミネラル不足を招き、倦怠感や食欲不振、低血圧などのリスクを高める可能性もあるのです。
大切なのは、良質な塩を適量に摂取すること。減塩しすぎず、過剰摂取もしない「適塩生活」で、塩と健康的に付き合いましょう。
※本記事は、健康、食、暮らしをテーマに、専門家による「すぐに役立つ」情報を届けるサイト『AUX Magazine』からの転載記事です。全文はコチラから。
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