スピリチュアル系投資家には気をつけろ【投資のプロの助言】

Sponsored
株式会社sustenキャピタル・マネジメント
スピリチュアル系投資家には気をつけろ【投資のプロの助言】
(※画像はイメージです/PIXTA)

本連載『GeekなNISA』では、NISAを最大限に活用するための考え方を紹介しています。単にNISAを利用するのではなく、「せっかく使うなら、とことん使い倒そう」という姿勢でお届けしているシリーズです。ただ今回のこの第8回は、NISAの最大活用というコンセプトからは少し脱線してお届けしたいと思います。新しいNISA制度がスタートした2024年は順調な滑り出しをした世界の株式市場ですが、2025年に入り少し不安定な様子を示しました。新しいNISAになって資産運用を始めた方からすると、初めての変動で少しびっくりされたかもしれません。この機に乗じて少々メディア等では雑音も目立ちましたので、改めて資産運用をする上で忘れてはいけないことを『GeekなNISA』ならではの視点でご紹介したいと思います。

「sustenキャピタル・マネジメント」の
詳細はコチラ>>>

※上記リンクをクリックすると、株式会社sustenキャピタル・マネジメントのウェブサイトへ移動します(リンク元:株式会社幻冬舎ゴールドオンライン)。

2025年、波乱の幕開けとなった株式市場

2025年は年初から、世界の株式市場が落ち着かない動きをみせました。振り返ってみると、1月には中国のAI企業「DeepSeek」が、低コストかつ高性能なAIモデルを発表。これが市場に大きな波紋を広げ、それまで世界の株式市場をけん引してきた米国のハイテク銘柄が軒並み下落する事態となりました。

 

さらに追い打ちをかけたのが、米国のトランプ大統領による「世界各国に対する高関税導入」の発表です。これを受けて、世界経済の先行きに不安が広がり、市場は一層混乱しました。円建てでみると、世界の株式市場は一時、年初来でマイナス19.5%という比較的大きな下落に見舞われたのです。

 

こうした局面で、決まって現れるのが“あの人たち”です。一部のマスコミや評論家には、「ほら見たことか」「NISAはやめておけ」「含み損〇〇万円!」と、まるで鬼の首でも取ったかのように騒ぎ立てます。

 

でも、賢明な読者のみなさんは、このような雑音には惑わされないで欲しいです。相場が下がれば「やっぱり暴落した」と言い、上がれば「この先は暴落する」と語る──そういう“なんでも不安をあおりたがる/言い当てたことにしたがる人たち”の言葉に振り回される必要はありません。

 

筆者は、こうしたタイプの人々を“スピリチュアル系投資家”と密かに呼んでいます(スピリチュアル系評論家と言ったほうが正確かもしれませんが)。市場の動きではなく、空気を読んで語る投資予言者たちですね。

 

スピリチュアル系投資家の言葉に耳を傾ける必要はありません。後出しで講釈を垂れる人や、自信満々に「絶対下がる(または上がる)」と断言する人に限って、実際のところ相場の本質は見えていないものです。

 

なかでも特にやっかいなのが、毎年のように「今年こそ暴落が来る」と言い続ける人たちです。数年に一度、彼らの言説は“当たり”ます。そのようなときには、世紀の預言者のように大騒ぎですが、それ以外の年は見事に外れ続けていることは、都合よく忘れ去られてしまいます。

 

正直、相場の方向性に対して断言するなら、「上がる」と言っていたほうが経済的な期待値はよほど良いのです。それでも「下がる」と言い続けたほうが目立てる。逆張りして注目を浴びたい──そんな浅はかな思惑が透けてみえるあたりが、なんともタチが悪いのです。

 

次ページ絶対は、絶対にない。