受験勉強が本格化する前にやっておきたい!医学部の志望理由を書くうえで大事な5つのポイントは?【メディカルラボが解説】

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医系専門予備校 メディカルラボ
可児 良友
メディカルラボ
受験勉強が本格化する前にやっておきたい!医学部の志望理由を書くうえで大事な5つのポイントは?【メディカルラボが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

医学部受験の受験勉強が本格化する前に志望理由を書くことは医学部に合格するために重要なことです。では、具体的にどのように志望理由を書けば良いのでしょうか? 医系専門予備校メディカルラボのカリスマ講師・可児良友氏の著書『2026年度用「医学部受験」を決めたらまず読む本』(時事通信社)より一部を抜粋して「5つのポイント」を紹介します。

② 医師を目指すようになった動機・きっかけ

「過去の自分」については、「どのようなきっかけがあって医師になろうと思ったのか」、「医師になろうという思いが強くなるような出来事は何だったのか」など、医師になろうと考えた理由や動機になる印象深い出来事について考えます。

 

例えば、自分や家族が、医師に感謝するような出来事がありませんでしたか? それ以外でも「医師を目指そう」と考えるきっかけとなった印象深い出来事はありませんでしたか? これは重要なモチベーションになるので、自分が医師になろうと考えるきっかけとなった具体的な状況、そのときどのように考えたのかということを明確に認識する必要があります。

 

ある国立大の医学部に入った生徒の、実話に基づくエピソードをご紹介しましょう。彼はお父さんが開業医でしたので、小さい頃から医師になることをなんとなく考えていたそうです。しかし、進んだ高校が進学校ではなかったので、いったんは医学部進学を諦め、工学部の建築学科を目指していました。

出所:可児良友著『2026年度用「医学部受験」を決めたらまず読む本』(時事通信社)
出所:可児良友著『2026年度用「医学部受験」を決めたらまず読む本』(時事通信社)

 

ところが、お父さんから「できれば医学部に行ってほしい」と言われるようになりました。あるとき、患者さんのご家族からもらった手紙を読ませてもらい、そこにはこう書いてあったそうです。

                  

「妻は末期がんで先生にお世話になりました。先生が妻の気持ちに寄り添ってくださり、私たち家族にも心を配って支えていただいたおかげで、辛いながらも幸せな最期を過ごすことができました」

 

そして、医師という職業について初めて真剣に父子で話をして、医師の仕事はただ病気を診るだけでなく、心を診ることも大切な役割だと感じ、「自分も患者さんの心に寄り添うことのできる父のような医師になりたい。そのためには医学部に進まなければ」、という気持ちを強くしたそうです。

                  

実は医学部を受験することを高校の先生に伝えた際に、「君の学力では合格できるわけがない。2浪しても無理だ」と言われていたのですが、どうしても医師になりたいという熱意が受験勉強を後押しし、成績もアップして、彼の高校から初めての国立大医学部合格者になったのです。

 

こうした「医師になろうとしたきっかけ」や「その気持ちがさらに強くなった理由」は、志望理由を書くうえで欠かせない要素であり、医師になりたいという動機を強くアピールする意味でも大切になります。

次ページ③ 医療と社会の関係(現在・未来)

※本稿は、可児良友氏の著書『2026年度用「医学部受験」を決めたらまず読む本』(時事通信社)より一部を抜粋・再編集したものです。