未来への目標を設定する

自分が医師となった将来像を描こう
医師としての自分の使命を考える
「医師になることがあなたにとって本当にやりたいことですか?」
「あなたの夢はどんな研究をすることですか?」
医学部の受験は、他学部の受験とは大きな違いがあります。医学部入試は他学部に比べ難度が高いことはもちろんですが、同時に医師・研究者になるための就職試験といっても過言ではないということです。
医学部に合格したということは、将来、医師または研究者になることがほぼ決まったと言えます。法学部に合格しても将来、法律関係の仕事に就けるかどうかはわかりませんが、医学部に合格したら、将来、ほぼ確実に医療現場に立つことになるのです。
ですから、医学部を目指すためには、受験生本人が医師になる覚悟を決める必要があります。医学部を受験するとなると、保護者からの期待も大きいと思いますが、周囲の期待がどうであれ、実際に受験するのは本人ですから、本人が、心から医師になりたいという気持ちを強く持つことがとても大事です。中学生ぐらいで医師になりたいと考える学生も多いのですが、その段階ではまだ曖昧で、「学校の成績も良い。親も医師になることを望んでいるから医師を目指そう」、あるいは「身内に医療関係者がいるから医師になろう」 というように、漠然と考えているケースも多いようです。
しかし、このような曖昧な考えでは、厳しい医学部入試を乗り切れません。まずは、自分の将来像を具体的に考えてみてください。特に、まだモチベーションの低い段階では、このイメージが重要になってきます。自分の将来像や医師としての未来像を、しっかりと思い描きましょう。
「医師になったあなたは、どんな活躍をしますか?」
「あなたの研究は世界にどのように役立ちますか?」
医師になるということは、人の命にかかわる大きな使命を与えられることになります。
「あなたの医師としての使命は何ですか?」