どんなに仲のいい夫婦だって、お互いに不満は少なからずあるもの。夫婦円満の秘訣は、そんな不平・不満を大爆発しないよう日々ガス抜きをすることです。それでも、ときに大爆発してしまうこともあるようです。その理由とは?
ふざけるな!俺の稼いだ金だぞ…「月収45万円」温厚なサラリーマン夫(47歳)、結婚18年目の妻(43歳)に初めて声を荒らげた理由 (※写真はイメージです/PIXTA)

40代サラリーマンの4割弱が「お小遣い制」

ソニー生命保険株式会社『子どもの教育資金に関する調査2025』によると、小学生から社会人になるまでに必要な教育資金は平均1,489万円。その分布をみていくと、「1,000万~1,400万円位」が最も多く29.4%。「2,000万~2,400万円位」25.8%が続きます。2人の子どもを大学まで進学させるとなると3,000万円……それでも6割強が「老後の備えより子どもの教育費にお金を回したい」と回答しています。

 

とはいえ、月2万円の小遣いで、何ができるというでしょうか。会社では中間管理職。上司面して部下におごる、というシーンもあり、とてもとても……心の奥底に広がる不平不満。

 

――俺だって、たまには飲みに行きたいし、趣味だって楽しみたい。それなのに、小遣いを半分にされたら、どうしたらいいんだよ

 

健太郎さんはこれまでも、飲み会を断ったり、趣味を我慢したりと、節約を心がけてきました。しかし、今回の小遣い減額は、さすがに生活の質を大きく下げるものでした。

 

株式会社プラスエイトが行った『結婚後のお金事情」に関する調査』によると、40代サラリーマンの38.3%がお小遣い制。その83.9%が「結婚当初から小遣い制」」と回答しています。

 

また40代の小遣い額を聞くと、最多は「1万~3万円未満」で42.7%。「3万~5万円未満」が36.5%と続きます。また理想の小遣い額は「3万~5万円未満」が46.9%と最多。現実と理想の間に1万~2万円の差が生じています。そして40代サラリーマンの28.3%が「現在のお金の管理方法に不満あり」と回答しています。

 

Q.現在、お金の管理はどのように行っていますか?

■お小遣い制

20代:35.6%、30代:36.5%、40代:38.3%、50代:49.2%

■財布を分けている

20代:27.7%、30代:24.6%、40代:28.7%、50代:16.1%

■生活費を渡している

20代:23.3%、30代:22.2%、40代:21.9%、50代:19.7%

■財布が一緒

20代:12.6%、30代:15.1%、40代:10.3%、50代:13.8%

 

家計を妻に任せている夫たちは、自分の稼いだお金なのに自由に使うことができず、不満を抱きがち。健太郎さんは、小遣いを減らされたあともこれまでと変わらず真面目に仕事に向き合いますが、心のなかは常にモヤモヤとしたものでいっぱいでした。

 

――俺は、一体何のために働いているんだろう

 

そう思いながらも、「すべては家族のため」と言い聞かせているといいます。

 

[参考資料]

ソニー生命保険株式会社『子どもの教育資金に関する調査2025』

株式会社プラスエイト『結婚後のお金事情に関する調査』