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定年を境にライフスタイルが一変…原因は孫の笑顔
大学新卒で入社した会社を定年まで勤め上げた小山徹さん(仮名・60歳)。再雇用で引き続き契約社員として働きますが、いったん定年でひと区切り。
――勤め上げることができたのは、家族のおかげ。仕事を優先することも多かったけど、これからはもっと家族との時間を大切にしたい
定年後は定時の18時きっかりに会社を出て、基本的にまっすぐ帰宅。19時には家族と食卓を囲むという、なんとも穏やかな毎日を送っていました。生活/仕事のサイクルが劇的に変わったのは、雇用形態が変わったからだけではありません。3歳になる孫の陽翔くんの存在が大きいといいます。
同じ町内、徒歩5分のところに住んでいる長男家族。夫婦共働きのため、保育園の送り迎えは、じぃじ・ばぁばの役目。夕食は孫の陽翔くんと義娘と一緒に取るのが習慣になっているといいます。
――最近は孫育てというらしいですが、やっぱり大変ですね。でも子どもの面倒をみるのは“2度目”だから心の余裕が違います。本当に孫の成長をみるのが楽しくて楽しくて
Q.祖父母による孫の世話や教育への関与は?
・非常に関与…9.7%
・ある程度関与…28.7%
・あまり関与していない…44.3%
まったく関与していない…17.3%
出所:株式会社KG情報『祖父母と孫の関係についてのアンケート調査』
孫の成長に生きがいを覚えた小山さん。さまざまなことがガラリと変わりました。変わったことは日常生活だけではありません。大きく変わったのが資産運用。それは定年退職金を受け取ったときのこと。日常使いしている銀行から「セミナーに参加しませんか?」という誘いを受け、「暇だったから」という理由で何気なく参加したといいます。しかしそこで考えが180度変わるとは……。
「おそらく子育てがひと段落した方が多いと思いますが、これからはお孫さんのために備えないといけません」
そのとおり。子育てを終えて、自分たちの老後の資金しか考えていなかった徹さん。目の前の陽翔くんのために……「そんな発想はなかった!」と、徹さん、資産運用に目覚めます。