(※写真はイメージです/PIXTA)
値引き品続々…戦場と化すスーパーのタイムセール
この物価高のなか、スーパーには日に2回来るのが日課になっているといいます。
――14時と18時の2回。このスーパー、毎日14時からタイムセールをするんだ。今日は納豆が1パック10円だった
もう1回は?
――ここでもタイムセール。残り物処分で弁当や総菜に割引シールがビシバシ貼られるから、急いで駆けつけるのが毎日の日課さ
18時のタイムセールは最近になって高齢者を中心にごった返すように。シールが貼られたその場から争奪戦になるといいます。その様子、「怒号が飛び交い、まるで戦場のよう」と中山さん。トラブル回避のため、スーパーでは総菜・弁当売り場を18時になる10分前にいったん閉鎖し、その間、買い物は一列に整列。値引きシールを貼り終わると、一人ひとり、希望のものをかごに入れていく……という、何ともおかしなスタイルになっているのだとか。
――今日は唐揚げとポテトサラダが残ってた。よかった、よかった
日本銀行『生活意識に関するアンケート調査(第100回<2024年12月調査>)』によると、2024年12月時点の景況感について「1年前と比べて良くなった」と回答したのは3.9%。3ヵ月前の調査6.9%から3ポイント近くも減少しました。また暮らし向きについて「ゆとりが出てきた」は4.7%で、こちらも3ヵ月前調査5.3%からダウン。さらに「ゆとりがなくなってきた」は57.1%と、52.7%から4ポイント以上も悪化しています。
日本全体が下降トレンドにあるなか、4月からの年金受取額は月額6万9,308円(老齢基礎年金満額支給の場合)と、令和6年度の水準から1.9%の引き上げとなることが発表となりました。一瞬、「おっ、景気のいい話だな」と思いきや、実際は来の年金の給付水準を確保するための「マクロ経済スライド」による調整で、引き上げ率は賃金の伸びより0.4%低く抑えられ、実質的には目減り。つまり「年金減額」となることが明らかになったのです。
――これ以上、何を節約したらいいのか……頭の痛い問題だな
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