(※画像はイメージです/PIXTA)

発酵食品ブームや健康志向の高まりで、幅広い世代からぬか漬けの魅力が再注目されています。今回は、炊飯系フードユニット「ごはん同盟」のしらいのりこさんと、シライジュンイチさんに自宅でぬか漬けを楽しむためのコツと、意外なおすすめ食材&お手軽アレンジを教えていただきました。※本稿は、健康、食、暮らしをテーマに、専門家による「すぐに役立つ」情報を届けるサイト『AUX Magazine』からの転載記事です。

ぬか床を長持ちさせるには冷蔵&冷凍保存を活用!

──ぬか床を長持ちさせるコツを教えてください。

シライジュンイチさん)

普段は冷蔵庫の中に入れておいた方が長持ちはさせやすいですね。ぬか床は常温(室温27〜28℃位)で保存すると菌が活発化し、早く浸かります。

 

 

冷蔵庫の中で保存すると低温になるため、菌の活性化が弱まりぬか漬けがゆっくりと漬かります。浅漬けの場合は、つける間の数時間だけ室内に出しておくと発酵が進み、おいしく漬かります。

 

──長期間ぬか床を手入れできないときは、どうしたら良いのでしょうか。

しらいのりこさん)

旅行などで外出するときや、忙しくてぬか床の手入れをしている暇がない場合は、ジッパー付きの袋に移し替え、冷凍保存しましょう。

 

数か月冷凍しても菌は冬眠状態になっているだけなので、自然解凍すれば再び動き出します。

ぬか床のよくあるトラブルと対処法

ぬか床トラブル対処法①~表面が白っぽくなったら~

しらいのりこさん)

ぬか床の表面を覆う白いものは、産膜酵母(酵母菌)なので有害ではありません。薄く張っているぐらいであれば、ぬか床に混ぜて大丈夫です。一面を覆うほどになってしまったら、表面の菌をすくって、塩を足しましょう。

 

ぬか床トラブル対処法②~表面が黒ずんできたら~

シライジュンイチさん)

ぬか床の表面が黒っぽく変色する原因は、酸化によるものです。表面の黒ずみを取り除き、塩と一緒にぬかを足せば、収まるでしょう。

 

ぬか床トラブル対処法③~においが変化したら~

しらいのりこさん)

ぬか床を良い状態に保つには、においの変化が一番わかりやすいと思います。

 

・ツーンというにおい

水分が足りていないので、水を足してかき混ぜましょう。

 

・シンナーのようなにおい

過剰発酵している状態なので、塩を入れてかき混ぜ、何も漬けない状態で冷蔵庫に入れて休ませることをおすすめします。

 

・セメダインのようなにおい

雑菌が繁殖している状態です。殺菌効果のある唐辛子や塩を混ぜて冷蔵庫で休ませれば回復する場合もありますが、悪臭がする場合は、潔くあきらめることも大切です。

 

 

次ページ便利グッズを使えば、ぬか床の手入れが楽になる

※本稿は、健康、食、暮らしをテーマに、専門家による「すぐに役立つ」情報を届けるサイト『AUX Magazine』からの転載記事です。