(※画像はイメージです/PIXTA)

ごはんのお供にぴったりのぬか漬けは、日本の伝統的な発酵食品です。自宅で作ってみたいけれど、「ぬか床の手入れが大変そう…」と思っている人もいるのでは? 今回は、炊飯系フードユニット「ごはん同盟」のしらいのりこさんと、シライジュンイチさんにインタビュー。ご自身の経験や暮らしぶりを交えながら、自宅で簡単にぬか漬けを楽しむためのポイントを教えていただきました。※本稿は、健康、食、暮らしをテーマに、専門家による「すぐに役立つ」情報を届けるサイト『AUX Magazine』からの転載記事です。

成長を楽しめる「ぬか漬け」ライフ

ーー自宅でぬか漬けを始めたきっかけをお聞かせください。

しらいのりこさん)

上京した当初、調理学校に通うかたわら、カフェでアルバイトをしていました。そのお店のシェフが自家製のぬか漬けを漬けていて、スタッフが交代でぬか床をかき混ぜるのが日課だったのです。

 

 

私が生まれ育った新潟県では、漬物といえば三五八漬や浅漬が主流で、東京に移住するまでは、ぬか漬けを食べる機会がほとんどありませんでした。お店で食べた自家製ぬか漬けのおいしさに感動し、自宅でもぬか漬けを漬けるようになったのです。

 

ーーぬか漬けを自宅で漬けるための材料や、ぬか床の手入れについて教えてください。

しらいのりこさん)

ぬか漬けは米ぬかに天然塩と水を足し、2週間ほど乳酸発酵させて作ったぬか床に、野菜を漬けるのが基本です。うま味を出すために昆布や実山椒、唐辛子、梅など、好みで材料をプラスして、好みの味を作り出せるのが、ぬか漬の魅力だと思いますね。

 

 

私自身がぬか漬けを始めて実感したのは、ぬか床の手入れが思ったよりも難しいということでした。その理由は、ぬか床は乳酸菌をはじめとするたくさんの微生物が入り混ざりながら独特の風味をつくる生き物だからです。

 

ぬか床を作る作業自体は簡単なのですが、かき混ぜたり、水分調整を行うなどの手入れを怠ると、ダメになってしまいます。

 

植物やペットの面倒をみるような気持ちでぬか床をお世話して、ぬか床の成長を楽しみましょう。

 

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※本稿は、健康、食、暮らしをテーマに、専門家による「すぐに役立つ」情報を届けるサイト『AUX Magazine』からの転載記事です。