
プロジェクトリーダー就任後…一日のスケジュール
転職して3年。営業ビリを抜け出したくて生活のすべてを仕事に捧げ、MVP受賞やマネージャー昇進と、少しずつキャリアを積み重ねてきたわたし。ようやく「仕事って楽しい!」と心の底から思える充実した日々を送っていました。そんな中、異動の内示が告げられました。
「社運をかけた重要プロジェクトのリーダーに任命する」
億単位の壮大な計画に、気が遠くなりそうなプレッシャーと不安が押し寄せます。しかも着任直前、新しい上司から「きみの成長のためにあえて厳しめに接するから、覚悟しておいてね」と言われ、緊張と不安が急加速。
新たな部署では、目の回る忙しさが待っていました。いわゆるプレイングマネージャーとして、自分の数字を追いかけながらチームの数字を持ち、さらにプロジェクトを推進する、トリプルハードワークが始まったのです。
文字通り「息をつく暇がない」というくらい怒涛のスケジュール。朝から会議・会議・会議。部下の相談に乗れるのは次の会議室へ向かう5分間だけ。会議室の前で出待ちしてくれていた部下の話を歩きながら聞き、時間がないので瞬時に的確なアドバイスや指示を飛ばさなければなりませんでした。午前の会議を終えてようやくデスクに戻れても、お昼なんて到底食べる時間もなく、立ったままバタバタと準備をして出かけ、詰め込める限りの商談をこなす。
22時ごろ会社に戻って、翌日の会議と商談の準備。そうこうしているうちに終電を逃し、タクシーで帰宅。シャワーだけ浴びたら、またパソコンを開きます。一晩中うなりながら事業計画を何度も何度も作り直していたら、もう朝方です。
「また今日も3時間しか寝られない……」力尽きるようにベッドに倒れ込み、目をつぶったと思えば一瞬で迎える朝。鉛のように重い体を無理やり起こして、また電車に飛び乗る。