(※写真はイメージです/PIXTA)
SNSで大学同期の煌びやかな生活と比べてしまう
田中翔太さん(仮名・29歳)。大学卒業後、都内メーカーの営業として働いて8年目。毎日、忙しい日々を過ごしています。30代を前に、悩みといえばなかなか増えていかない給与。
――忙しいし、でも給与は全然増えていかないし、モノは高いし。ほんと、毎日、毎日シンドイですよ
【実質賃金の推移】
2023年10月:▲2.3%/▲2.6%
2023年11月:▲2.5%/▲2.3%
2023年12月:▲2.1%/▲1.7%
2024年1月:▲1.1%/▲1.4%
2024年2月:▲1.8%/▲1.6%
2024年3月:▲2.1%/▲1.5%
2024年4月:▲1.2%/▲1.2%
2024年5月:▲1.3%/▲1.2%
2024年6月:1.1%/▲1.2%
2024年7月:0.3%/▲1.0%
2024年8月:▲0.8%/▲1.1%
2024年9月:▲0.4%/▲0.7%
2024年10月:▲0.4%/▲0.3%
2024年11月(速報):▲0.3%/▲0.7%
出所:厚生労働省『毎月勤労統計調査』。数値左より現金給与総額/きまって支給する給与
給与は月収で25万円、手取りにすると20万円を切るくらいだといいます。
【東京在住の29歳・月収25万円の手取り額】
■額面…25万0,000円
■手取り額…19万7,819円
(天引きの内訳)
所得税…4,083円
住民税…9,833円
健康保険…1万2,974円
厚生年金…2万3,790円
雇用保険…1,500円
※上記は簡易的な計算によるもの。実際の金額と異なる場合があります
手取り20万円弱から、家賃(23区内最寄り駅徒歩15分・6畳ワンルーム)が月7万円、光熱費・通信費が月2万円と、月9万円程度が固定費として飛んでいきます。残り10万円ほどで食費と被服、理美容、交際費などの雑費を賄うと、決して贅沢はできないといいます。切り詰めるところといえば食費。疲れて帰ってきたときは、さっと食べられるものがいいと、激安のインスタント麺を箱買い。多忙な時期は毎日このインスタント麺に、心ばかりの付け合わせをトッピングするのが定番だといいます。
――1袋、60円。そこに茹でたもやしを添えて、1食80円。これが夕食の定番。ビタミンもきちんととろうと工夫しています。体を壊したら余計にお金がかかるので
何をするでもお金がかかるからと、仕事以外では引きこもり気味だという田中さん。ついついSNSばかりみてしまうというところは、今どきの若者です。
――どうしても見てしまうのが、大学の同期のSNS。投稿をみると「煌びやかな生活を送っているなあ」と、思わず比べてしまいます。別に派手な生活に憧れているわけではありませんが、やっぱり東京が地元の実家暮らしは余裕がありますよ