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親に言いなりの35歳・実家暮らしの男性…結婚はどうする?
子どもの就職にまで口を出すなんて、と驚く人も多いでしょう。しかし、最近の新卒採用では「親が反対しているので」と内定を辞退する学生が増えているのだとか。そのため、企業側は「オヤカク(親確)対策」に力を入れています。
株式会社マイナビが行った『マイナビ 2023年度 就職活動に対する保護者の意識調査』によると、子どもが内定企業から「内定確認の連絡」を受けたのは52.4%と半数以上。また2024年卒の学生を対象にした調査では、内定先に関する意思決定の際に助言や意見を聞いた相手として最も多かったのは「父親・母親」で61.9%。学生の意思決定への保護者の影響は大きいことがわかります。
しかし、親の影響が大きいとはいえ、程度の問題。子どもが悩んでいる際に、人生の先輩としてアドバイスをもらう程度であれば、良好な親子関係として普通にあること。しかし加藤さんの場合は、「母親は自分の希望に合わないと、すぐにカッとなって収拾がつかなくなるんです。そんな母親をみたくないから、父親も先回りして母親が希望だろうことを先に押しつけてくる……いつもこのパターンです。
結婚についても、今交際している恋人に関しては確実に反対されるといいます。
――結婚相手は、学歴が大事なんだそうです。私と同等レベルでないと、優秀な子どもが生まれない……そう考えているんです。昔から、『お付き合いはあなたの自由。でも結婚はダメ』と口うるさくいわれているんです
しかし転機が訪れます。恋人から「子どもを考えるならタイムリミットがある。結婚しないなら別れる」と切り出されたのだとか。加藤さん、人生史上、一番悩んだといいます。母親の反対を押し切って結婚するかどうか。悩み悩んで出した答えは、恋人との結婚、そして実家を出る決断でした。
――結婚する、実家を出ていくっていったときは、すごかったです。「親を捨てる気か!」と大声を出して怒り出したと思ったら大号泣、その繰り返し
そういう加藤さん、清々しい笑みがこぼれます。
昨今、耳にすることも多い「親の過干渉」。成人しても親と同居する家族が増えるのに従い、互いに自立できない「共依存」のような関係の親子も増えているといいます。経済的にも自立できていないと、さらに厄介。いつまでも親に依存できるわけではなく、いずれは親との別れは訪れる。そのとき子どもも自滅してしまう……そんな結末が目に見えているわけです。
知らず知らずに親子が共依存になっているケースも。今一度、親子関係を点検してみるのもいいかもしれません。
[参考資料]